「毎日ヒゲを剃るのが面倒だな。最近は家で使える脱毛器があるみたいだし、買ってみようかな。」とヒゲ剃りの煩わしさに、家庭用のヒゲ脱毛器の購入を検討していたりしませんか?
ヒゲ脱毛器の購入を検討している男性は、脱毛クリニックやサロンへ行く手間が省けることや、自分のタイミングでヒゲ脱毛を行えることにメリットを感じている方が多いのではないでしょうか。
確かに、ヒゲ脱毛器にもメリットは存在しますが、タイトルでも述べたように、自宅で使用するヒゲ脱毛器には“脱毛効果はない”ということを前提に検討する必要があります。
そこで今回は、ヒゲ脱毛器を購入する前に知っておくべき知識について解説していきます。
目次
1.ヒゲ(髭)脱毛器をおすすめしません!
ヒゲ脱毛器の購入を考えている人の中には、「ヒゲがなくなる」「永久脱毛ができる」という期待を持っている人も多いかもしれません。
しかし冒頭でもお伝えした通り、自宅で使用できるヒゲ脱毛器にはヒゲが生えてこなくなる永久脱毛効果はありません。
ヒゲ脱毛器が永久脱毛できない理由として、発毛細胞を破壊できないことが挙げられます。
永久脱毛をする場合には毛根を破壊する必要がありますが、体内組織を破壊することは医療行為にあたります。
そのため、永久脱毛は医療機関でしか行えないと、法令で定められています。
永久脱毛を望む場合は、医療脱毛を受けるしかありません。
他にも、永久脱毛ができないにも関わらず、自分で行うヒゲ脱毛は肌トラブルなどのリスクを伴う可能性が高く、初心者の場合は使用方法がわからないなども考えられます。
これらのことから、トータル的に考えた場合、自分で行うヒゲ脱毛器はおすすめできません。
永久脱毛の仕組みや医療脱毛については、こちらの記事もご参考にしてみてください。
メンズの永久脱毛は医療レーザー脱毛が最適!仕組みや値段など一挙公開
2.ヒゲ(髭)脱毛器を買う前に知っておくべき5つの真実
ヒゲ脱毛器は、家電量販店やネット通販などで手軽に購入でき、テレビや雑誌などでも取り上げられていることから購入を検討する人が多くいます。
しかし、良い面だけを見て決めてしまうと、購入後のギャップによる後悔や不満をもってしまう可能性があります。
この章では、ヒゲ脱毛器を購入する前に知っておくべき5つの真実をお伝えします。
2-1.永久的な脱毛効果はない
ヒゲ脱毛器には永久的な脱毛効果はありません。
法律上、永久脱毛は医療行為にあたるため、医師が常駐する医療機関でしか永久脱毛を受けることができません。
このことから、自宅で使用できるヒゲ脱毛器や脱毛サロンで受けられる光脱毛・フラッシュ脱毛などでは、永久脱毛効果はなく毛が再生します。
広告などでよく「ヒゲ剃りをしない」「肌がスベスベになる」など、医療脱毛と同じような効果を連想させるような言い回しをしていることが多く、「永久脱毛ができる」と誤解する人も多いようです。
しかし、そのような効果がないということを頭にいれておく必要があります。
2-2.肌トラブルが起こっても保証がない
ヒゲ脱毛器を使用した脱毛で起こる肌トラブルは、すべて自己責任となります。
肌トラブルにも種類は色々ありますが、一番多いのは火傷です。
実際に、消費生活相談窓口には家庭用の脱毛器を使って火傷をしたという相談が多く寄せられています。(※)
脱毛クリニックや脱毛サロンなどでも火傷のリスクはありますが、専門家が施術していたり、万が一の保証制度が完備されていますし、クリニックであれば医師が常駐しているのですぐに処置をしてもらうことができます。
ヒゲ脱毛器の不具合であれば、メーカー側が対応をしてくれるかもしれませんが、不良品でない限り火傷などの肌トラブルが起きてしまっても自己責任となります。
※参照:https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/attention/home_depilator-20140311.html
2-3.仕上がりにムラがでてしまう可能性がある
自分でヒゲ脱毛を行う際、打ち漏れがないように注意していたとしても、仕上がりにムラができてしまうケースが多くあります。
特にあごなどの骨ばった箇所やあご下は鏡で確認しづらいため、技術が必要になります。
また、重ね打ちをしすぎてしまっても、赤みや火傷のような肌トラブルになる場合も多いようです。
人目につくヒゲの脱毛ですので、こういったリスクがあることも覚えておきましょう。
2-4.消耗品の交換にお金がかかる
ヒゲ脱毛器は、脱毛クリニックや脱毛サロンに通うよりも安く済むと思われがちですが、ヒゲ脱毛器に付随する消耗品に、予想外の出費がかかる場合があります。
消耗品で、費用が発生する主なものは「カートリッジ」と「アフターケア用品」です。
ここではこれらについてお伝えいたします。
カートリッジ
ヒゲ脱毛器には光を照射する「カートリッジ」と呼ばれる部分があります。
カートリッジはヒゲ脱毛器の先端にある、光を照射するパーツのことを指します。
ここから光を照射することによってヒゲに熱を与え、一時的な除毛・抑毛効果を与えます。
カートリッジ内部には、電球のような発光ランプが搭載されていますが、このランプが蛍光管であるため、いずれ光らなくなります。
そのため、カートリッジの交換できない使い切りタイプのヒゲ脱毛器は、使用できなくなり本体まるごとの買い替えが必要となります。
また、カートリッジ交換式タイプの場合は本体の買い替えは不要ですが、カートリッジの交換はやはり必要になります。
カートリッジの価格はメーカーによって異なりますが、新しいものに交換すると3,000円~7,000円ほどかかります。
ヒゲ脱毛器は使い続ける場合の費用も考えておく必要があります。
アフターケア用品
ヒゲ脱毛器を使用した直後の肌は火照った状態です。
冷たいタオルや保冷剤で照射範囲を冷やした後、保湿が必要になります。
脱毛後専用の化粧水や乳液などはないので、薬局などで売っている市販の化粧水と乳液を照射範囲に塗って保湿ケアを行います。
また、脱毛直後に限らずヒゲ脱毛期間中は、肌トラブルを予防するためにも肌の乾燥はNGなので、保湿を毎日することが良いと言われています。
化粧水と乳液の価格はメーカーによって異なりますが、1本500円~1,500円ほどかかります。
毎日使用するため、2ヵ月に1本は消費すると考えたほうが良いしょう。
化粧水と乳液を購入した場合にかかる費用を年単位に表すと、6,000円~18,000円かかる計算になります。
アフターケア用品の費用についても考えておく必要があります。
【筆者おすすめの化粧水】
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価格:1,000円
【筆者おすすめの乳液】
ニベアメン アクティブエイジバーム 100ml
価格:1,136円
2-5.効果を実感できるまでにかかる時間
自宅で使用するヒゲ脱毛器には、永久的な脱毛効果はありませんが、「一時的な減毛効果」は期待できます。
脱毛サロンでも「一時的な減毛効果」を期待することができますが、家電量販店などで販売しているヒゲ脱毛器は、火傷などの肌トラブルのリスクを避けるために、脱毛サロンで扱っている脱毛器よりもパワーが弱く設定されています。
そのため、脱毛サロンに通った場合と比べて、同じくらいの効果を実感できるまでには時間がかかります。
特に、男性のヒゲは体毛よりも太く、毛根が根深いです。
体毛の直径が約0.05mmに対して、ヒゲの直径は約0.1mmと体毛の2倍ほどの太さがあり、毛の深さは約4~5mmほどと言われています。
このことからも、ある程度の減毛効果を求めるためには、根気強く何回も照射する必要があります。
就職や結婚式などイベントに向けてヒゲ脱毛を考えている場合は、時間がかかることを踏まえた上で、ヒゲ脱毛器を選択するのが良いのかを検討するようにしましょう。
3.ヒゲを徹底的になくしたいなら医療レーザー脱毛
この記事にたどり着いたということは、ヒゲをコンプレックスに思っていたり、毎朝のヒゲ剃りを手間に思っている人が多いでしょう。
「コンプレックスを解消したい」「ヒゲ剃りの手間を軽減したい」という人は、医療脱毛が断然おすすめです。
3-1.永久脱毛効果がある
医療レーザー脱毛には、永久脱毛効果があります。
医療レーザー脱毛は医療用の強力なレーザーを照射し、ヒゲに熱を与えることで、毛根の奥深くにある発毛細胞を破壊していきます。
発毛に関わる細胞を破壊してしまうので、永久脱毛効果を与えることができます。
現在多くのクリニックで扱っている主流な脱毛方法です。
医療と聞くと、何となく始めづらいと思う人もいるかと思いますが、ヒゲ脱毛器よりも少ない回数で満足のいく効果が期待できます。
医療脱毛には、ニードル脱毛(針脱毛)という方法もあります。
ニードル脱毛(針脱毛)とは、毛が生えている毛穴に専用の針(ニードル)を挿し、電気を流して毛根と発毛を司る毛母細胞を破壊する脱毛法です。
産毛や白髪に対しても効果が得られやすいといわれています。
しかし、1996年に日本で医療レーザー脱毛が誕生してからは、ニードル脱毛(針脱毛)の需要は減少傾向にあり、現在では取り扱っているクリニックが少ないです。
また、すべてのヒゲをニードル脱毛で処理しようとすると、膨大な時間と費用がかかるため、医療レーザー脱毛後の仕上げとして使用するなどするのが良いでしょう。
3-2.トータル的にも医療レーザー脱毛の方がお得
医療レーザー脱毛であれば、ヒゲ脱毛器よりも長期的に見た場合、安くお得にヒゲを永久的になくすことができます。
ヒゲ全体を医療レーザー脱毛で処理した場合の平均費用は約81,500円です。
ヒゲ脱毛器の場合、ヒゲ脱毛器に付随する消耗品を購入し続けなくてはいけないため、生涯で考えた時にトータルのコストが高くついてしまうからです。
仮にヒゲ脱毛器のカートリッジを1年に1回買い替えていると、10年で30,000~70,000円の出費になります。
得られる効果は一時的なものであるため、使用を続ければ更に費用はかさみ、照射を行う時間も取られます。
しかし、医療レーザー脱毛の場合は、1年半~2年のうちに多くのヒゲを脱毛することができ、ヒゲ剃りにかかる時間を軽減することができます。
また、万が一ヒゲ脱毛器を使用して肌トラブルが起こってしまった場合、自費で治療を行わなくてはいけませんが、医療レーザー脱毛の場合は医師が常駐しているため、すぐに診察や処置を行ってもらえるというメリットもあります。
クリニックによっては、万が一の肌トラブルも無償で保証してくれるところもあるので、安心してヒゲ脱毛を進めることができるでしょう。
ヒゲのレーザー脱毛の値段については、こちらの記事もご参考にしてください。
スグに分かる!ヒゲ(髭)脱毛の値段を徹底比較!
4.まとめ
ヒゲ脱毛器をおすすめしない理由はお分かりいただけましたでしょうか?
ヒゲ脱毛器の購入を検討されている方は、以下のことを踏まえた上で購入することをおすすめします。
・永久的な脱毛効果はない
・肌トラブルがあっても自己責任
・仕上がりにムラがでてしまう可能性がある
・消耗品の交換にお金がかかる
・効果を実感できるまでに時間がかかる
ヒゲを徹底的になくしたい、ヒゲ剃りから解放されたいという思いでこの記事にたどり着いたのであれば、医療レーザー脱毛が断然おすすめです。
面倒なヒゲ処理から解消されたいということであれば、ヒゲの脱毛器ではなく、医療レーザー脱毛の検討をはじめると良いでしょう。