ヒゲを毎日剃るの、面倒ではありませんか?
男性の多くはヒゲ剃りに煩わしさを覚えているようで、近年、ヒゲ脱毛に対する注目が集まってきています。
それに伴い、ヒゲ脱毛に関する疑問も多く見られるようになりました。
その疑問の代表的なものに「ニキビ」に関するものがあります。
ニキビがあった状態でもヒゲ脱毛は可能なのか、脱毛後にニキビが出来たりしないのか、むしろニキビが出来にくい肌にならないのか、など内容は様々です。
そこで今回は、ヒゲ脱毛とニキビに関する疑問について取り上げました。
ヒゲ脱毛とニキビに関する疑問の解消に役立ててください。
目次
1.ヒゲ脱毛はニキビがあってもできるの?
脱毛には医療レーザー脱毛とニードル脱毛(針脱毛)の2種類があります。
ニキビに関する場合、医療レーザー脱毛について考えれば良いでしょう。
なぜなら、ニードル脱毛は毛穴の1つ1つに針を刺していくものですが、医療レーザー脱毛の場合は、特定の範囲に対してレーザーを照射するものですので、ニキビの有無に気を遣う必要があるためです。
そもそも、なぜニキビは出来るのでしょうか。
シンプルに言うと、「毛穴が詰まるから」です。
毛穴が詰まる原因としては、肌の代謝が正常に行われなないことや、皮脂の異常分泌が挙げられます。
毛穴が詰まることでそこに皮脂が溜まり、その皮脂にアクネ菌が集まることでニキビは発症します。
アクネ菌自体はどんな人にも一定量存在する常在菌です。
しかしアクネ菌は皮脂や汚れを好む性質があるため、毛穴に皮脂汚れが詰まっていると一気に増殖し、それがニキビとなります。
ヒゲ脱毛ができるかどうかの違いとして、そのニキビが「炎症しているかどうか」や「避けて照射が可能か」が大きなポイントとなってきます。
ここではニキビの種類ごとに脱毛が出来るかどうかと、その理由についてご紹介します。
1-1.ヒゲ脱毛ができるニキビ
ヒゲ脱毛が可能なニキビとは、炎症や化膿などを起こしていていないニキビとなります。
症状の軽いニキビはまだ炎症を起こしていないため、ヒゲ脱毛が可能です。
1-1-1.白ニキビ
ニキビが発症した最初期の段階です。
毛穴が詰まることで中に汚れが溜まっています。
毛穴が詰まっているだけで、アクネ菌の炎症は起きていないので脱毛することが可能です。
名前は「白ニキビ」ですが、実際には無色なイメージが近いかと思います。
後に出てくる「黄色ニキビ」と勘違いしやすいので注意が必要です。
1-1-2.黒ニキビ
黒ニキビは白ニキビが進行したもので、毛穴に詰まった皮脂や汚れが毛穴の中に収まりきらず表面に出てきてしまい、入り口部分が空気に触れ酸化することで黒く変色している状態です。
黒ニキビも白ニキビ同様、炎症・化膿を起こしていないので顔脱毛することが可能です。
ホクロと見分けにくい場合がありますが、黒ニキビは少し盛り上がり、毛穴を中心に黒く、その周辺は肌色です。
1-2.脱毛できない可能性のあるニキビ
白ニキビや黒ニキビが進行すると、今度はニキビが炎症を起こします。
炎症が起こるということは肌がダメージを受けている状態なので、このまま照射をしてしまうと、ニキビを悪化させてしまう恐れがあるため、照射ができない場合もあります。
また、ニキビのある範囲についても気を配る必要があります。
上の画像のように広い範囲にニキビがあると、避けてレーザーを当てることが難しいので、照射を見送らなければならない場合もあります。
実際に照射を見送るか、ニキビとその周辺の照射だけを避けるかは医師と相談すると安心でしょう。
1-2-1.赤ニキビ
赤ニキビは、白ニキビや黒ニキビがさらに悪化したもので、アクネ菌が繁殖することで毛穴とその周辺が赤くなり炎症を起こしている状態です。
痛みや痒みを感じたり、触ると血が出てしまう場合もあります。
この状態のニキビが広範囲にある場合には、悪化の恐れがあるため照射が行えないことがほとんどです。
1-2-2.黄ニキビ
赤ニキビが化膿し、黄色い膿が透けて見えている状態です。
医学の世界では「膿疱」(のうほう)と呼ばれ、ニキビが最も悪化した状態を指します。
毛穴とその周囲が赤く炎症を起こし、毛穴に黄色い膿が詰まりふっくらと膨れています。
前述した白ニキビと勘違いしやすいのはこの黄ニキビです。
赤ニキビと同じく、広範囲にこのニキビがある場合は照射が難しい場合がほとんどです。
2.ヒゲ(髭)脱毛の後はニキビができやすい?
ここまではヒゲ脱毛が可能かどうかについてご紹介してきましたが、ではヒゲ脱毛をした後はどうなのでしょうか。
実は、ヒゲ脱毛とニキビにまつわる疑問として、「ヒゲ脱毛をするとニキビができたり悪化したりする?」というものがあります。
実際、ヒゲ脱毛をした後、ニキビのようなものが出来る場合があります。
しかしこれはニキビではなく、ほとんどの場合は毛嚢炎(もうのうえん)というものです。
ニキビはアクネ菌が関わるものですが、毛嚢炎はブドウ球菌が関わるものです。
アクネ菌同様、ブドウ球菌も常在菌です。
何かしらの原因で毛穴に傷がついたり肌のバリア機能が低下したりすると、そこにブドウ球菌が感染し、炎症を起こします。
脱毛は、毛穴の奥にある毛根や毛包を破壊するものであるため、場合によっては毛穴を傷つけてしまいます。
そのため、医療レーザー脱毛は毛嚢炎を誘発しやすいと言えます。
しかし、毛穴の傷が原因となるため脱毛だけでなく、シェービングや毛抜き、ひっかき傷などといった日常生活においても毛嚢炎のリスクは存在しています。
皮膚に傷を作らないようにしたり、肌を保湿することでバリア機能を維持するなどして、毛嚢炎のリスクは軽減することができます。
毛嚢炎などの肌トラブルが起こってしまったとしても、医療脱毛を扱うクリニックには医師が常駐しているため、ほとんどの場合医師の診断を受けることができます。
また、軟膏などの処方も可能なので、医療クリニックであれば安心して脱毛を行えるでしょう。
3.ヒゲ脱毛をするとニキビはできにくくなる?
ヒゲ脱毛後の疑問として、「レーザー脱毛をするとニキビができにくくなる?」というものも見受けます。
結論から言うと、ニキビなどの肌トラブルに強くなることは大いに期待できます。
レーザー脱毛が直接ニキビに作用するわけではありませんが、ヒゲが無くなることで毛穴が引き締まったり、毛に汚れや雑菌が付着することが無くなるため、毛穴が清潔に保たれやすくなります。
また、ヒゲが少なくなることで処理する頻度が減るので、肌に与えるストレスも軽減され、肌の新陳代謝(ターンオーバー)が乱されにくくなります。
これらによって健康的な肌の状態を維持しやすくなり、ニキビなどの肌トラブルに見舞われる可能性を下げることができます。
さらにそれだけでなく、肌の新陳代謝が正常であれば回復力が強くなり、シミやニキビ跡の解消、肌の保湿力などの改善などが見込めるため、自然と綺麗な肌になることが期待できます。
4.まとめ
ヒゲ脱毛はニキビがあるからと言って施術できないものではありません。
ニキビが炎症していたり、ニキビの範囲が広い場合は照射が難しい場合もあるので、気になる方は医師と相談することをおすすめいたします。
ヒゲ脱毛をすることで肌が清潔に保たれやすくなり、新陳代謝が正常になることが期待できるため、自然と肌が綺麗になることが考えられます。
ヒゲ剃りやニキビに悩んでいるようでしたら、ヒゲ脱毛を検討してみてください。