あー、あのヒゲ(髭)かっこいいなぁ。俺もヒゲ生やそうかなぁ。
そんな思いを抱いたことはありませんか?
しかし「あんなオシャレなヒゲを維持するのは大変そうだなぁ」と思っている方も多いのではないでしょうか。
実の所、ヒゲのお手入れはそこまで大変なものでは無いんです。
お手入れの主な工程としては、長さを揃えて、不要なヒゲを剃る。これだけになります。
思っていたよりも簡単な印象を受けたのではないでしょうか。
そこで今回はヒゲの手入れについて取り上げてみました。
部位ごとにそれぞれ気にすべき点をご紹介していますので、是非ともご参考にしてください。
目次
1.部位ごとのヒゲ(髭)の手入れ方法
まず初めに、残すヒゲと不要なヒゲを決めましょう。
顔の中で毛が生えているのは、右眉、左眉、ヒゲ、という3ヶ所です。
それぞれの太さや色合いを確認し、バランスを考えることが重要になります。
太い眉ならヒゲも太く、細い眉ならヒゲも細くすることがセオリーです。
バランスを確認したら、いよいよ手入れです。
前述した通り、まずはヒゲの長さを整える所から始めますが、ヒゲをカットする際は洗顔の前に行いましょう。
ヒゲが濡れた状態でカットしようとすると、実際の長さと異なることがあるので注意してください。
1-1.口ヒゲ
口ヒゲとは鼻の下に生えているヒゲのことを指します。
口ヒゲの手入れとして気にすべき点は、太さ、長さ、角度、の3つです。
太さについては、自分の鼻下から唇までの幅を基準とし、その幅よりも3分の1以下の細さになってしまわないようにしましょう。
細い口ヒゲは鼻下が伸びているような印象を与えがちで、下心があるように思われることがあるようです。
ヒゲの長さについては、唇を隠さないようにすることが必要です。
唇が隠れてしまうと表情が読み取りにくくなるため、不愛想だったり不機嫌な印象を与えやすく、また食事の際にも食べ物がつきやすくなり、不衛生になりがちです。
作業に慣れないうちは3~6mmを目安に揃えるのが良いでしょう。
参照
駄目なヒゲデザイン
(http://hige-davidson.com/higedesign/higedesigndamehige.html)
口ヒゲの両端の角度は口角に合わせて処理する必要があります。
ニッと笑った口角の延長や45度くらいが良いでしょう。
それよりも緩い角度だと、口角が下がって見えてしまい、疲れた印象になりがちです。
また、グラデーションをつけることも口ヒゲを整える上で重要なポイントです。
口ヒゲの場合、全てが同じ長さのままですとヒゲの密度や筋肉の関係で、口角の方が濃く見えがちになってしまいます。
口角の方が濃いと、暗い印象や不機嫌そうな印象を与えやすくなってしまうようです。
それを防ぐために、中心から外側に向けてヒゲを短くします。こうすることで、口ヒゲの中心部は濃く、端に行くにつれて薄くなり、自然で美しい流れになります。
人によって口ヒゲの範囲が違うので一概には言えませんが、中心の長さを6mmとするなら、外側から1~2cmの範囲を4mm、外側から1cm以内の範囲を2mmの長さにすると、綺麗に整うでしょう。
最後に輪郭を整えるように不要なヒゲを剃り上げます。
参照
無精ひげからカッコイイ髭になるための簡単髭のお手入れ6つのステップ
(http://n-coozy.com/beard-trim-139)
口ヒゲの作り方
(http://hige-davidson.com/higedesign/higedesignhigebld.html)
1-2.あごヒゲ
あごヒゲの場合も口ヒゲ同様に、中心部は長く厚く、サイドに行くにつれて短く薄くします。
これにより輪郭がよりシャープに見える効果が期待できます。
手入れの工程は口ヒゲと同じく、全体を一定の長さにカットしてから細かい部分を整えていきましょう。
口ヒゲと違うのは、横だけではなく縦にも長さの変化が必要な所です。
トリマーやハサミを使い、あごのラインに沿って自然な丸みが出るようにカットしてください。
カット後にコームで一度とかすとカットしきれなかった毛がはみ出すので、その毛をしっかりと処理しましょう。
あごの裏に関しては、アゴの骨に沿って手入れしていきましょう。
あごヒゲのボリュームに物足りなさを感じる方は、あごから喉までのヒゲを残す方法もあります。
こうすることで、正面から見た時にヒゲが多く見えるようになるでしょう。
あごヒゲは大きさによって与える印象を左右することが多いようなので、生やす範囲には注意を払いましょう。
基本的には口角までの幅と同じにするのが良いでしょう。
唇が小さい人は少し大きいデザインにした方が唇の小ささが目立ちませんし、逆に唇が大きい人は少し小さめにデザインするとバランスがとりやすくなります。
参照
無精ひげからカッコイイ髭になるための簡単髭のお手入れ6つのステップ
(http://n-coozy.com/beard-trim-139)
大きさに悩んだ場合は、小さ目から始めて期間をかけて徐々に大きくしていくやり方がおすすめです。
小さい方が失敗が少ないうえ、大きくしていく場合も中央から外側に向けてグラデーションを作っていきやすく、結果的にオシャレなヒゲになりやすいです。
1-3.ほほヒゲ
ほほヒゲは、もみあげとの境界が非常に分かりにくい部位ですが、ほほヒゲともみあげを繋げる場合は境界を気にする必要はありません。
ほほヒゲともみあげを自然に繋げるためには、ほほヒゲともみあげがそれぞれ近い長さである必要があります。
ほほヒゲともみあげの長さが近づくことで、自然なラインになります。
また、あごヒゲに繋がる部分に関しても同様に、自然に仕上げるためには、あごヒゲの延長上になるよう、あごヒゲの長さとほほヒゲの長さが合うようにカットする必要があります。
ほほヒゲ、もみあげ、あごひげ、それぞれの長さがまちまちであると、無精髭のような見た目になってしまい、整えられていないような印象を与えがちです。
2.ヒゲを手入れするために必要な道具
ここまでヒゲの手入れについてご紹介してきましたが、実際に作業を進めるためには様々な道具が必要になります。
2-1.シェーバー
ヒゲの長さを整えたり、無駄なヒゲを剃ったりするために必要なものです。
ヒゲの手入れに使う道具は、トリマー、T字カミソリ、電気シェーバー、ハサミなど、目的や好みによって使い分けが必要です。
2-1-1.トリマー
分かりやすく言うとバリカンです。
アタッチメントを変えることで刈る長さを決められるので、初心者から上級者まで、トリマーを使ってヒゲの手入れをすることが主流なようです。
これがあればお手入れが非常にお手軽になります。
ヒゲ専用の小さいトリマーもあるので、長さを揃えたり輪郭を整えるのに役立ちます。
また種類によってはシェーバー機能がついているものもあります。
◆おすすめトリマー
●【BRAUN】マルチグルーマー MGK3020
・2,995円
1台で6役のフェイスケアを実現。
0.5mmから21mmまで11段階の長さ調整が可能なトリミングコームを使えば、思い通りの長さにヒゲや髪を整えることができます。
ヘアーカットに加え、鼻毛・耳毛のケアも可能。
●【Panasonic】ヒゲトリマー ER2403PP-K
・2,005円
乾電池を電源とするヒゲトリマー。アタッチメントを使って、ヒゲの長さを5段階に調整することができます。
これがあれば場所を問わずヒゲの形をスマートに整えることができるので、ヒゲの伸びが早い人でも安心です。
●【BRAUN】ヘアー/ヒゲ用ビアードトリマー BT3040
・3,418円
0.5mm-20mmを0.5mm単位で39段階調整。バリカンとしてヘアーカットにも使用可能。本体の丸ごと水洗いもできます。
刃には自動研磨機能も付いているから、切れ味が落ちることもありません。
2-1-2.T字カミソリ
不要なヒゲを処理する際に使用します。
T字カミソリは深剃りができ、安全性にも優れていますが、取り回しが難しく細かいデザインには不向きです。
T字カミソリは1枚刃から6枚刃まであり、刃の枚数が多くなれば肌への負担が軽減でき、より深剃りが出来るなどのメリットがありますが、ヘッドが大きくなる分、細かい作業はより難しくなります。
自分のお肌や使用感と相談しながら使い勝手の良い物を見つけましょう。
また、細かい作業をする場合はI字カミソリを用意するのも良いでしょう。
刃がどこに当たっているのか目視しやすい形状になっているため、取り回しが非常に楽です。
◆おすすめカミソリ
●【Gillette】フュージョンプログライド フレックスボール パワー
・1,814円
力を入れずに肌の上を滑らせるだけでヒゲ剃りが可能です。
剃り残しを無くすことで往復回数を減らし、肌に負担をかけません。
ヘッドが自在に動くフレックスボールと電動式の相性は抜群で、自然な力でカミソリの刃を当てることができます。
●【Schick】メンズL型カミソリ
・414円
コンパクトなヘッドが細かなお手入れを可能にしています。セーフティーガードがついているので、深剃りや横すべりを防ぎ快適にお手入れができます。手に馴染むハンドルも滑りにくく作業がし易いです。
2-1-3.電気シェーバー
T字カミソリと同じように、不要なヒゲを処理する目的で使用します。
刃がお肌に直接触れるわけでは無いので、肌への負担はT字シェーバーよりも抑えることが出来ます。
また広い面積を短時間で剃ることが出来るので、処理したいヒゲの面積が大きい場合に適しているでしょう。
ただし、深剃りはそこまでできないので、ヒゲの濃い方や青髭な方はT字シェーバーの方が向いている場合もあります。
◆おすすめ電気シェーバー
●【BRAUN】シリーズ3 310s
・3,975円
お風呂剃りが可能な充電式電気シェーバーです。ひとつの網刃の中に899種類もの異なる形状の網目を配置することで、様々な向きに生えるヒゲをヘッド全体で根本からとらえます。
●【Panasonic】ラムダッシュ3枚刃 ES-ST8P
・11,100円
こちらもお風呂剃りに対応している電気シェーバーです。お風呂やシャワーのついでにウェットシェービングがしたい人には最適でしょう。
スリム化・軽量化されたボディはカミソリのように逆手持ちでき、T字カミソリに似た要領で剃り進めることが可能となっています。
●【日立】ロータリージーソード RM-LX6D S
・25,081円
こちらはロータリー式のシェーバーです。
刃が回転することで「引いて切る」形になり、ヒゲの断面が均一に整いやすく、カミソリで剃った時に近い感覚とされます。
このシリーズは、ロータリが大きく設計されており、より肌に優しい作りとなっています。
回転式の電気シェーバーもありますが、こちらは剃っている境界線が分かりにくいため、残したいヒゲがある場合は不向きでしょう。使い慣れていて、剃っている境界線が分かるのであれば問題ありません。
2-1-4.ハサミ
ヒゲの輪郭や長さの最終調整に使います。
ヒゲを手入れする上では小さなハサミ(眉や鼻毛をカットするもの)の方が使いやすいでしょう。
安全を考慮すると、先が丸くなっているものがおすすめです。
◆おすすめハサミ
●【貝印】Groom! クシ付ヒゲハサミ HC-1181
・2,160円
口ヒゲなどに最適なクシ付きヒゲハサミです。長さを整えるのにバツグンの威力を発揮します。クシを取れば刃が先細で細かい作業もできます。
●【グリーンベル】匠の技 髭はさみ
・1,365円
指を入れる穴が大きめサイズで、男性の手にも使いやすい形状です。手によく馴染み、職人技が光る切れ味はスムーズにヒゲをカットできます。刃にギザ刃加工を施し、太いヒゲもしっかりと捕らえます。
●【貝印】関孫六 クシ付きヒゲハサミ(ステンレス)
・2,592円
刀匠関孫六の伝統から生まれたヒゲ用のハサミです。ヒゲを逃さずカットしやすいセレーション付きで、クシでヒゲを持ち上げてカット。オールステンレス製でクシは取り外し可能です。
2-2.よりこだわるための道具
ヒゲを手入れする上で必ずしも必要ではありませんが、よりこだわってヒゲを手入れする場合にはあって良いアイテムたちです。
2-2-1.アイブロウペンシル
化粧用のペンシルです。
残すヒゲと不要なヒゲの境界に線を引くことでミスを少なくしてくれます。
お肌に書きやすくまた消しやすいので、眉毛を書くためのペンシルが良いでしょう。
線を引くことでヒゲのデザインが見えるので、初心者の方にもおすすめです。
◆おすすめアイブロウペンシル
●【資生堂】眉墨鉛筆
・216円
鉛筆タイプのアイブロウペンシルです。芯が折れにくいというメリットがありますが、鉛筆と同じように削る必要があります。芯が適度な硬さで描きやすいアイブロウペンシルです。発売された1959年から長年愛され続ける、ロングセラーのアイテムです。
●【カネボウ】ケイト アイブロウペンシルN
・809円
こちらの繰り出しタイプのアイブロウペンシルは、鉛筆タイプとは違い削る必要はありません。しかし鉛筆タイプと比較すると芯が折れやすくなっています。このアイブロウペンシルは1.5mmと細い芯でこまかい部分まで描きやすくなっています。
2-2-2.シェービングブラシ
せっかく綺麗にデザインされたヒゲでも、不要なヒゲを剃る際に肌荒れや剃り負けなどを引き起こしてしまっては台無しです。
そのため、肌への負担や剃り負けのリスクをより軽減するため、シェービングフォームやシェービングジェルを使用することをお勧めします。
ここでは拘りのあるアイテムとして、しっかりと泡を作ってくれるシェービングブラシをご紹介します。泡がキメ細かく立つだけでなく、フォームの塗布も簡単になります。
◆おすすめシェービングブラシ
【ドーフィ】シェービング用ブラシ
・1,280円
肌触りの良いアナグマの毛を使用したシェービングブラシになります。泡立ちもキメ細かく、理髪店でヒゲを剃る時のような印象を受けるでしょう。ヒゲ剃りだけでなく洗顔にも使えます。
●【ROSENICE】シェービングブラシ・ステンレス製ボウル
・1,299円
柔らかいブラシで肌にやさしく、快適な深剃りに役立ちます。ボウルは耐久性のあるステンレス製です。
2-2-3.コーム
要はクシのことです。目の細かすぎないコームを用意してください。
コームを使い、ヒゲを立たせてカットすることで、漏れなく長さを整えることができます。
◆おすすめコーム
【ケントブラシ】ヒゲ用コーム 81T
・999円
ケントブラシは1777年に英国で創業され、王室御用達メーカーに指定されたメーカーです。手作業で歯の表面を加工しているので、使い心地がなめらかでクシ通りがよく使い勝手は抜群です。
●【Andux】ヒゲ用コーム スタイリングプレート
・1,248円 長さの異なる歯を備え、長さに応じて使い分けられます。また、弧になっている部分を頬とヒゲの境界線に当てれば、デザインを崩すことなく不要なヒゲを処理できます。
3.ヒゲを手入れするうえで気をつけたいこと
ここまで手入れの方法についてご紹介してきましたが、綺麗なヒゲをキープする上で、他にも気にすべきことがあります。
3-1.手入れの頻度
ヒゲを伸ばすメリットの一つとして、毎日手入れをしなくても良い、というものがあります。
ヒゲの無い顔を維持するためには毎日ヒゲを剃る必要がありますが、ヒゲを蓄えている場合は、多少伸びても気になることは少ないでしょう。
ですが、ご存知の通りヒゲは日々伸びるものです。
ヒゲのお手入れは3日に一度、少なくとも5日に一度は実施しましょう。
季節や体調にもよりますが、ヒゲは1日に0.2~0.4mm伸びると言われています。
1日に0.4mm伸びるとすると、5日でプラス2mm。もし6mmで調節したヒゲだとしたら、8mmまで伸びることになります。
ヒゲは8mm程になるとモッサリした印象を与えやすくなり、5日もヒゲを放置してしまうと、オシャレなヒゲではなく、手入れのなっていないみすぼらしいヒゲと思われがちです。
※ヒゲの不要な部分は脱毛するという選択肢も!
ヒゲはただ伸ばせばカッコ良くなるものではありません。
理想の長さ、理想のヒゲの濃さがあって初めてオシャレなヒゲになります。
そんな時に「デザイン脱毛」が役に立つ場合があります。
3-2.清潔感の維持
ヒゲも長くなってくると癖や痛みが目立ち始めてくるものです。
オシャレなヒゲをキープするためには、髪の毛同様にシャンプーやトリートメントをすることも重要です。
毎日洗うと肌が荒れてしまう方は、洗う頻度を調整してみてください。
また、ヒゲの流れをコームで梳かすことも必要です。
ヒゲの流れが綺麗になることで、清潔感が増します。
ヒゲが伸びてきてまとまらなくなったら、ヒゲ専用のスタイリング剤を使ってみるのも良いでしょう。
4.まとめ
ヒゲを手入れするためには、まず残すヒゲと残さないヒゲを決める必要があります。
それを決めたうえで、残すヒゲの長さを揃え、グラデーションを作り、輪郭を整え、最後に不要な部分を剃ってしまえば、それで手入れは終わりです。
しかし、部位ごとに気にすべき点がいくつかあります。
口ヒゲは太さや長さ、角度といったもの、あごヒゲは幅や形、ほほヒゲはもみあげやあごヒゲとどう繋げるか。
それぞれに留意しながらヒゲの手入れをすることで、より綺麗な形をキープできるでしょう。
手入れをするための器具としては、トリマーをはじめ、T字カミソリや電気シェーバー、ハサミなどのヒゲを処理するもの、アイブロウペンシルやシェービングブラシ、コームなどのよりこだわるためのと、様々な物が挙げられます。
ヒゲを手入れする頻度やヒゲそのものを洗うことも忘れてはいけません。
ここでご紹介した方法を試していただき、綺麗で素敵なデザインヒゲをお楽しみいただければと思います。