
「レーザー脱毛はどれほど痛いのか不安だ」
 「レーザー脱毛は輪ゴムで弾かれたほど痛いと聞いたことがあるけど、実際はどうなのだろうか」
 レーザー脱毛を検討するに当たって、レーザー脱毛の痛みを不安に思うことが多いのではないでしょうか?
実際に、レーザー脱毛には痛みが伴います。
痛みの感じ方は人それぞれですが、その痛みは部位によって異なり、痛みの強いヒゲなどは輪ゴムで弾かれた以上の痛みがします。
 レーザー脱毛に痛みが伴うのは、熱によって細胞を破壊しているからです。
この記事では、部位別のレーザー脱毛の痛みや、痛みの軽減方法などを紹介しています。
ぜひ、レーザー脱毛を受ける際の参考にしてください。
1.レーザー脱毛は痛い

レーザー脱毛には痛みが伴います。
レーザー脱毛は熱によって毛の発毛に関わる発毛細胞*を破壊するため、痛みが生じます。
 ※発毛細胞には、毛穴の奥にある毛母細胞・毛乳頭細胞や、皮膚の表面近くにあるバルジ領域が含まれます。
レーザー脱毛の痛みは一般的にゴムで弾かれたような痛みと表現されることが多いです。
レーザー脱毛の痛みは一時的なものであり、部位によって感じる痛みの強さは異なります。
この章では、痛みを感じる時と部位によって痛みが変わる理由について説明します。
 部位ごとの痛みについては、2章にて詳しく説明していますのでそちらをご覧ください。
1-1.痛みを感じる時

レーザー脱毛の痛みを感じるのは施術中のみです。
 施術を受けている箇所しか痛みは感じません。
施術直後は、痛みの余韻で肌がジンジン(しっぺを受けた直後のようない痛み)することはありますが、数分で治まります。
万が一施術が終わって数時間経っても痛みが治まらない場合は、火傷などの肌トラブルの可能性があります。
 施術を受けた医療機関に連絡し、適切な処置を受けてください。
1-2.レーザー脱毛の痛みが部位によって異なる理由

レーザー脱毛の痛みは施術する部位によって異なります。
 なぜなら、レーザー脱毛の痛みは主に「ムダ毛の太さ」「ムダ毛の密集度」「施術する肌と骨の距離」によって決まると言われているからです。
レーザー脱毛に使用されるレーザーはメラニン色素(黒色)に反応する特性があります。
 そのため、毛が太かったり、毛が密集しているとレーザーがより反応し、痛みが強くなります。
また、レーザー脱毛の痛みは骨に近い部位も痛みが強いと言われています。
 これは、レーザーの衝撃が骨に響きやすいためです。
部位によって痛みの強さの傾向はありますが、痛みの感じ方や毛量・毛質は個人差があります。
 人によって痛みを感じる程度は異なるでしょう。
2.部位別痛みレベル

前述しましたが、毛の太さや密集度、施術部位と骨との距離によって痛みは異なります。
この章では、一般的に言われているレーザー脱毛の痛みが強い部位順に、筆者の体験を紹介しながらご説明します。
 痛みの感じ方は個人差がありますので、参考程度になればと思います。
部位別痛みレベル表
| 痛みレベル:★★★★★ (全身から冷や汗をかくほどの痛み)  | ヒゲ VIO(ビキニライン・男性器周辺・肛門周り)  | 
| 痛みレベル:★★★★☆ (骨に響く痛み)  | 眉上 手の甲・指 足の甲・指  | 
| 痛みレベル:★★★☆☆ (強い痛み)  | うなじ ワキ ひざ~足首  | 
| 痛みレベル:★★☆☆☆ (毛質によっては強い痛みを感じる)  | ひじ~手首 胸 腹 太もも  | 
| 痛みレベル:★☆☆☆☆ (強い痛みは感じない)  | 背中 二の腕 お尻 鼻毛  | 
 
 
2-1.レベル5(ヒゲ、VIO)

ヒゲとVIO(ビキニライン・男性器周辺・肛門周り)が最も痛みが強い部位になります。
ヒゲやVIOのムダ毛は1本1本が太く、毛が密集しているため、レーザーが反応しやすく、痛みが強くなります。
その痛みは、熱した鉄針を思いっきり皮膚に刺している感じと例えられることがあります。
 成人男性でも施術中は痛みで全身が強ばり、冷や汗をかくほどです。
麻酔の使用をおすすめします。
筆者の体験談
筆者はヒゲの中でも特に、鼻下とあごのヒゲが痛かったです。
鼻下とあごのヒゲにレーザーを照射した時に、骨にレーザーの勢いが響く感じがして、痛みが増したと思います。
VIOの中では特に、男性器周辺と肛門周りが痛かったです。
これらはデリケートな部位であり、そもそも外からの刺激になれていないため、痛みを強く感じたのだと思います。
<ヒゲのレーザー脱毛の様子>
施術内容:熱破壊式YAGレーザー
 料金:¥99,800(5回)
 副作用(リスク):毛嚢炎など
<VIOのレーザー脱毛の様子>
施術内容:熱破壊式YAGレーザー
 料金:¥99,800(5回)
 副作用(リスク):毛嚢炎など
2-2.レベル4(手の甲・指、足の甲・指、眉上)

手の甲・指と足の甲・指、眉上、がヒゲやVIOの次に痛い部位になります。
これらのムダ毛は太かったり、密集していたりしていませんが、骨に近い部位のため、痛みを強く感じやすいです。
 皮膚が骨に近い部位は、レーザーの衝撃が骨に響きやすいです。
筆者の体験談
手の甲・指の施術はトンカチで指を叩かれている感覚です。
肌よりも骨が痛いという感じです。
痛みは強いですが、施術範囲が小さいので我慢することができました。
麻酔を使用するほどではなかったです。
<手の甲・手指のレーザー脱毛の様子>
施術内容:熱破壊式YAGレーザー
 料金:¥29,800(5回)
 副作用(リスク):炎症性浮腫など
2-3.レベル3(うなじ、ワキ、ひざ~足首)

次に痛みが強い部位はうなじ、ワキ、すねになります。
熱した鉄板を強く押し付けられたような痛みです。
うなじとすねは骨に近い部位のため、骨に響く痛さもあります。
ワキのムダ毛は1本1本が太く、ヒゲやVIOと同じような痛みがあります。
 ヒゲやVIOと比べると、ムダ毛の密集度が低かったり、骨に近い部位ではありませんので、痛みは弱くなります。
筆者の体験談
うなじとすねは骨に響きますが、その痛みは手の甲や指ほどではありません。
響く骨の太さが関係しているのかもしれません。
ワキのムダ毛は太いですが、ヒゲやVIOほどの痛みはなかったです。
バチッバチッという痛みはありますが、麻酔せずとも我慢できる痛さです。
<ワキのレーザー脱毛の様子>
施術内容:蓄熱式ダイオードレーザー
 料金:¥19,800(5回)
 副作用(リスク):炎症性浮腫など
2-4.レベル2(ひじ~手首、胸、腹、太もも)

腕や胸、腹、太もものレーザー脱毛の痛みは我慢できる程度です。
その痛みはピリピリと感じる痛みであり、電気風呂に入っているような痛みと言われています。
 脱毛はゴムを弾かれたような痛みという表現は、これらの部位の痛みを表しているのかもしれません。
ムダ毛の1本1本が太い方は、強い痛みを感じることもあるようです。
筆者の体験談
小さな痛みが細かく連続している感覚です。
施術部位が熱を帯びた感じがして、じんわりと痛いです。
施術後半になると痛みに慣れてきます。
<胸と腹のレーザー脱毛の様子>
施術内容:蓄熱式ダイオードレーザー
 料金:¥99,800(5回)
 副作用(リスク):増毛・硬毛化など
2-5.レベル1(背中、二の腕、お尻、鼻毛)

背中や二の腕、お尻、鼻毛の痛みは十分に我慢できるほどです。
人によっては全く痛みを感じない場合もあります。
筆者の体験談
筆者はこれらの部位のレーザー脱毛を受けた時、全く痛みは感じませんでした。
施術している部位が温かいと感じる程度でした。
初めて鼻毛のレーザー脱毛を受けた時は怖かったのですが、ほとんど痛みはなく、レーザーの衝撃を感じるくらいでした。
<背中のレーザー脱毛の様子>
施術内容:蓄熱式ダイオードレーザー
 料金:¥79,800(5回)
 副作用(リスク):増毛・硬毛化など
<鼻毛のレーザー脱毛の様子>
施術内容:熱破壊式YAGレーザー
 料金:¥29,800(5回)
 副作用(リスク):毛嚢炎など
3.レーザー脱毛の痛みを軽減する方法

レーザー脱毛は熱によって細胞を破壊するため、痛みが伴いますが、痛みを軽減させる方法があります。
 その方法は以下の5点です。
・麻酔を使用する
 ・日焼けしない
 ・保湿する
 ・前日によく寝る
 ・脱力する
この章では、痛みを軽減させる方法を紹介します。
3-1.麻酔を使用する

レーザー脱毛は医療機関で実施されるため、麻酔を使用することができます。
細胞を破壊する行為は法令で医療行為と定められているため、レーザー脱毛は医療機関でのみ実施することができます。
 そのため、医療機関でのみ使用することができる麻酔を使うことができます。
麻酔にはタイプ別に肌に塗るタイプのクリーム麻酔や鼻から吸うタイプの笑気ガス麻酔があります。
| クリーム麻酔 | 笑気ガス麻酔 | 
| 施術する部位に塗って使用します。 クリーム麻酔は塗布した肌の感覚を鈍くさせる効果があるため、痛みを軽減させることができます。 麻酔の効果が出るまで30~60分安静にする必要があります。  | 鼻から笑気ガスを吸います。 笑気ガスを吸うことで、体がお酒に酔ったような“ほわ~ん”とした状態になります。そうなることで痛みが感じにくくなります。  | 
<笑気ガス麻酔を使用している様子>

体質によっては使用できないタイプのものがある可能性もありますので、麻酔の種類が多いクリニックがおすすめです。
 麻酔の効果は個人差があり、クリーム麻酔が効きやすい方がいれば、笑気ガス麻酔のほうが効きやすい方もいます。
麻酔を使用したとしても、痛みが全くしなくなるということではありませんので、注意が必要です。
筆者の体験談
筆者はヒゲのレーザー脱毛を受ける時に塗るタイプのクリーム麻酔を使用したことがあります。
クリームをヒゲに塗ってから効果が出るまで60分ほどかかるため、塗ってからしばらく待機しました。
60分後は顔の感覚が少し無くなってきて、表情が変えるのが難しかったです。
実際に施術を受けた時は、麻酔を使用しているとはいえ、鼻下やあごは痛かったです。
しかし、麻酔を使用していない時と比べるとその痛みは半減していたと思います。
3-2.日焼けしない

痛みを軽減させるには日焼けしないようにしてください。
日焼けしていると痛みを感じやすくなります。
レーザー脱毛に使用されているレーザーはメラニン色素(黒色)に反応するため、肌が日焼けしていると肌にもレーザーが反応してしまいます。
 レーザーがムダ毛だけなく、肌にも反応するとそれだけ痛みも増してしまいます。
脱毛をしている期間は日焼け止めを塗るなどして、日焼けをしないようにしましょう。
3-3.保湿する

肌を保湿する(肌の水分量を保つ)ことで、痛みを軽減させることができます。
レーザー脱毛は熱によって、発毛細胞を破壊します。
 そのため、肌が保湿されていないと火傷したようになり、強い痛みが生じやすくなります。
実際に、肌が保湿されていないと火傷するリスクが高まります。
 保湿クリームなどを使用して、肌を保湿するようにしましょう。
3-4.前日によく眠る

個人差はありますが、睡眠不足や体が疲れていると痛みを感じやすくなると言われています。
前日は十分に寝て、体の疲れを取るようにしましょう。
 万全の体調で脱毛に臨んでください。
3-5.脱力する

3-4同様に個人差はありますが、施術中に体の力を抜くことで、痛みを感じにくくなる場合があります。
脱毛の痛みで体は強ばりがちになりますが、力を抜きリラックスして施術を受けるようにしてください。
4.もしも痛みを我慢できなくなったら

3章での痛みを軽減する方法を実践したとしても、痛みを我慢できないことがあります。
 その際は医師や看護師に相談して、以下の対応をしてもらいましょう。
・照射のパワーを下げてもらう
 ・別の脱毛器を使用してもらう
 ・照射のスピードを緩めてもらう
 ・クーリングを行ってもらう
レーザー脱毛は医療行為のため、最終的にどのような対処を行うかは、医師や看護師が判断をします。
 そのため、自分の希望が通らないことがありますが、予めその点を理解しておきましょう。
この章では、医師や看護師に対応してもらう方法についてご紹介します。
4-1.照射のパワーを下げてもらう

レーザーの照射パワーを下げることで、痛みを軽減させることができます。
レーザー脱毛のレーザーの単位はジュールと呼ばれており、ジュール値を下げることで照射パワーを下げることができます。
 レーザー脱毛の照射パワーを下げると、発毛細胞にダメージを与える熱エネルギーが小さくなり、脱毛効果が小さくなります。
発毛細胞を破壊することができなく場合があるので、ジュール値を下げすぎるのには注意が必要です。
4-2.別の脱毛機を使用してもらう

脱毛機を変更することで、痛みを軽減させることができる場合があります。
 なぜなら、脱毛機の種類によって熱を与える方法や破壊する発毛細胞が異なり、与える痛みも異なるからです。
熱を少しずつ与え発毛細胞を破壊する脱毛機は、熱を一気に与え発毛細胞を破壊する脱毛機より痛みは小さいと言われています。
また、皮膚の表面に近いバルジ領域を破壊する脱毛機は、毛穴の奥の毛母細胞・毛乳頭細胞を破壊する脱毛機に比べ、痛みは小さいと言われています。
レーザー脱毛の脱毛機のつきましてはこちらの記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
痛みに不安のある方は、複数種類の脱毛機を用意してあったり、使用する脱毛機の種類を相談できるクリニックがおすすめです。
肌質や毛質によっては適さない脱毛機もありますので、希望が通らないことがあります。
4-3.照射のスピードを緩めてもらう

照射のスピードを緩めることで、痛みを軽減させることができます。
照射の間隔を空けることで、痛みの蓄積を減らすことができるからです。
照射のスピードは希望を聞いてくれることが多く、ほとんどのクリニックで対応してもらえます。
4-4.クーリングを行ってもらう

照射中にクーリング(冷却)をしてもらうことで痛みを軽減することができます。
冷却ジェルや冷やしたタオルなどで施術箇所を冷却してもらうようにしてください。
 クーリングを行うことで肌の炎症などを防ぐこともできます。
5.まとめ
レーザー脱毛は痛いです。
レーザー脱毛は熱によって発毛細胞を破壊するため、痛みが伴います。
痛みは部位によって異なり、毛の1本1本が太く密集しているヒゲやVIOは特に痛いと言われています。
 筆者もヒゲとVIOが最も痛かったです。
レーザー脱毛は痛みが伴うものの、医療機関で行われる医療行為であるため、麻酔を使用することで痛みを軽減することができます。
施術中に痛みが我慢できなくなった時は、医師や看護師に相談して、痛みを軽減させる対処を行ってもらうようにしてください。
この記事を読んで、レーザー脱毛を受ける時に参考にしてください。



