ヒゲ(髭)脱毛を行えば、「ツルツル」はもちろん、「程よく薄く」や「好みのデザイン」など、どんな希望も叶えることが可能です。
しかし、どの脱毛方法を選択するかによって発揮する脱毛効果には大きな差が生じるため、希望通りのヒゲにするには自分に最適な脱毛方法を選択する必要があります。
この記事ではヒゲ脱毛の方法ごとに、どのような効果が得られるかご紹介します。
これを読めば自分に最適な脱毛方法が見つかるはずです。
目次
1.本当にヒゲ(髭)脱毛を発揮する方法=医療脱毛
脱毛であれば得られる効果は全て同じだと思っている方も多いですが、実は脱毛方法によって効果には大きな差が生じます。
ヒゲ脱毛を考えている場合、医療機関での脱毛のように痛みは強いが永続的な効果を期待できる方法と、エステや家庭用脱毛器のように痛みは少ないが一時的な減毛効果しか期待できない方法があることをしっかりと理解した上で、その中で最適な方法を選ぶ必要があります。
1-1.医療機関では永久脱毛ができる
永久脱毛を望むなら、医療レーザー脱毛か、ニードル脱毛の2択しかありません。
医療レーザー脱毛
黒い色素(メラニン)にのみ反応するレーザーの特性を利用し、発毛に関わる細胞にダメージを与える事で、永続的に脱毛効果を持続させる方法です。
レーザーを照射すると、体毛のメラニン色素に吸収された後、熱に変換され、毛根と毛根周囲の毛包を破壊します。
毛包に存在する毛を再生させる細胞(幹細胞)を破壊することにより、脱毛効果を得ることができます。
一般的には毛周期に合わせて5回~10回ほど通い、10万円~15万円程度が相場となります。
ニードル脱毛(針脱毛)
毛穴ひとつひとつに対して針を差し込み、毛穴奥深くある毛乳頭に電気を与えることで、毛根を死滅させる脱毛方法です。
脱毛効果は非常に高く、医療レーザーでは施術ができない、まつ毛や白髪も脱毛することが可能で、男性のヒゲのような毛穴が深い体毛にも圧倒的な効果を発揮します。
しかし、毛穴1つ1つに手作業で針を差し込み、電気を流す事から強い痛みが伴い、処置にかかる時間や料金も高額になります。
スタッフへの技術的要求も高く問われます。
15分を7000円~15000円で行っているところが多く、仮にワキの場合だと毛の薄い人で5時間、毛の濃い人で15時間とされています。
これを費用にすると14万円~90万円程度となります。
1-2.その他の方法は一時的な減毛・抑毛しかできない
エステ脱毛でも永久脱毛ができると思っている方も多いですが、それは間違いです。
大手脱毛サロンを加盟団体に持つ、一般社団法人日本エステティック振興協議会は、エステ脱毛は「一時的な除毛・減毛であること」というガイドラインを定めています。
エステ脱毛(光脱毛、フラッシュ脱毛、IPL脱毛)
エステサロンで行われており、ジェルを塗って特殊な光を照射することで、毛の成長を遅らせたり弱らせたりする方法です。
医療レーザー脱毛と原理は似ていて、光をメラニンに反応させ、毛を抜けさせるというものです。
しかし医療レーザーと比較すると、光のエネルギーは圧倒的に弱く、エステ脱毛で行う光の出力では毛根組織を破壊することはできません。
その分コース回数が非常に多く、何年もかけてこなすことで徐々に抑毛効果を出していくイメージです。
毛根組織を破壊できないということは、「毛が再生してくる=毛はなくならない」ということですので、もしエステ脱毛で「毛が生えてこない」脱毛効果が出た場合は、法律に違反していることになります。
エステ脱毛は医療行為ではなく美容施術なのです。
価格自体はトライアル料金等を設定している店舗が多く、初期費用は安く済むことも多いですが、15回~30回ほど通う必要があるため、総額は10万円~30万円近くに上る場合があります。
※ 一般社団法人日本エステティック振興協議会
(http://esthe-jepa.jp/depilation/)
家庭用脱毛器
家庭用脱毛器に長期的な脱毛効果を出す力はありません。
原理は医療レーザー脱毛やエステ脱毛とほぼ同じですが、エステ脱毛で使われる光よりもさらにエネルギーが弱く、抑毛効果がより出にくくなります。
価格は3万円~10万円ほどですが、半永久的に処理を続ける必要があります。
2.医療レーザーは毛根を破壊できるから脱毛できる
前章で、永久脱毛を希望するなら「医療機関」、一時的な減毛なら「その他の脱毛方法」、ということを説明しました。
また、医療レーザー脱毛とエステ脱毛、家庭用脱毛器の原理はほぼ同じだが、その効果の違いはレーザーや光のエネルギーによるものということも述べました。
ここでは医療レーザー脱毛がなぜ脱毛できるのかについて、もう少し詳しくご紹介します。
医療レーザーを照射すると、体毛のメラニン色素に吸収された後、熱に変換され、毛根と毛根周囲の毛包(毛乳頭と毛母細胞)を破壊します。
毛根を破壊する=体内組織を破壊することは、医療行為にあたるため、医療機関でしか脱毛を行うことはできません。
医療機関で使用するレーザーはダイオードレーザー、ヤグレーザー、アレキサンドライトレーザーなどの様々な種類があります。
ただし医療レーザーは出力エネルギーが強力な分、強い痛みを伴います。
また、毛根上部に位置している「バルジ」といわれる発毛因子を破壊し、毛の再生を防ぐという蓄熱式の脱毛機もあります。
この蓄熱式脱毛はレーザー脱毛に比べて痛みが少ないとされています。
しかし、永久脱毛したら毛が一生1本も毛が生えてこないということではありません。
米国電気脱毛協会(American Electrology Association)は、「最終脱毛から1ヶ月後の毛の再生率が20%以下である脱毛法」が永久脱毛であると定義しています。
高い減毛率を長期間にわたり維持できる脱毛法とお考えください。
現在この定義にあてはまるのは、医療レーザー脱毛とニードル脱毛のみです。
3.ヒゲ(髭)脱毛の効果が出るまでとその期間
医療機関の医療レーザーでヒゲ脱毛を行った場合の効果がでるまでの流れをご紹介します。
まず実際の照射の前に医師・カウンセラーとカウンセリングを行います。
カウンセリング後にツルツルにするのか、程よく薄くするのか、デザインするのかをスタッフと相談しながら決定します。
ヒゲ脱毛1回目
照射2~3週間でヒゲが抜け始めます。
自然と抜け落ちるので強引に抜かないようにしてください。
1回の施術で全体の10%、多くて20%のヒゲに対して脱毛効果が見込めますが、2回目の照射前には「脱毛前と変わらない」と感じられる方が多いです。
1回目の照射から6~8週間後に2回目の照射を行います。
ヒゲ脱毛2回目
1回目同様2~3週間程度でヒゲが抜け始めます。
早い方だと2回目から「ヒゲが薄くなった」、「ヒゲ剃りの回数が減った・楽になった」と感じられる方もいます。
ただ、やはり鼻下やあごなど元々濃い部分のヒゲはまだ目立ち、じょりじょりとした感触も残る方は多いです。
2回目の照射から6~8週間後に3回目の照射を行います。
ヒゲ脱毛3回目
3回目の照射が終了し、今まで通り一度ヒゲが抜け落ちます。
一度キレイになった後、数ヶ月経つとヒゲが生え揃うのですが、その際に「毛量が減っている」「剃る回数が減った・楽になった」とヒゲ脱毛の効果を感じる方が多いです。
4回目以降の照射は個人の毛周期がありますので、ご自身の毛量・毛質を確認し、生え揃ったタイミングでの予約を行ってください。
ヒゲ脱毛4回目
今まで同様に2~3週間程度でヒゲが抜け始めます。
その後、ヒゲが生え揃う日数が前回よりも延び、さらに毛質が細くなってきていると感じられる方が多いです。
ここに来るとヒゲ剃りの手間も軽減されてきます。
5回目も照射は、ご自身の毛量・毛質を確認し、生え揃ったタイミングでの予約を行ってください。
ヒゲ脱毛5回目
5回の照射で、生え揃うスピードや毛量など、どの側面からも脱毛の効果を実感される方が多いです。
じょりじょりとした肌ざわりもかなり軽減され、ヒゲ剃りの手間からも解消されます。
5回目以降の照射はどこまで脱毛効果を得たいか、個人の目標の元、残りの回数を決めていきます。
4.ヒゲ(髭)脱毛で得られる効果
ヒゲ脱毛を行うことで得られるメリットは多々あります。
目で見て感じられる効果として「ヒゲがなくなる」ということありますが、それは「ヒゲ剃りが不要」になるということでもあります。
実際にヒゲ剃りがなくなることで得られる効果には下記が期待できます。
・ヒゲ剃りの時間や手間の短縮
・ヒゲ処理にかかる費用の節約
・夕方には伸びてくるヒゲに悩まない
・シェーバー・カミソリ負けによる肌荒れの解消
・青ヒゲがなくなる
・整えたヒゲがずっと維持できる
・清潔感のある印象を手に入れられる
・コンプレックスの解消で自信を持てる
5.ヒゲ(髭)脱毛にかかる期間と費用
ヒゲ脱毛にかかる期間は7ヶ月~2年程度で、鼻下・ほほ・あご・あご下など全部位を照射する場合は10万円前後が一般的です。
はじめに、脱毛効果をしっかりと出せる毛は毛周期において「成長期」にあたる毛のみです。
そのため成長期の毛が生え揃っていないタイミングで照射を行っても、1回分の脱毛効果が無駄になってしまいます。
毛がしっかりと生え揃ったことを確認した上で照射を行うことが重要です。
医療機関でヒゲ脱毛を行う場合、1回目~3回目には前回の照射から6週間~8週間の期間を空けて通う必要があります。
4回目以降に関しては、個人の毛周期がありますので、ご自身の毛量・毛質を確認し、生え揃ったタイミングでの照射を行います。
ヒゲ脱毛の効果は3回目までに行った3ヶ月~6ヶ月程度で実感される方が多いです。
しかし、毛質や肌質には個人差があること、さらには目標とするヒゲ脱毛のゴールが各々で違います。
完全に毛がなくなり、ツルツルにするためには1年~2年程度が一般的です。
6.ヒゲ(髭)脱毛のリスク
脱毛は医療行為です。
医療行為には必ず副作用やトラブルが起こるリスクがあります。
ただし医療機関であれば医師が常駐しているため、何かトラブルがあった際も安心です。
6-1.ヒゲ脱毛で起こりうるリスク
照射直後の赤みやヒリヒリ感、むくみ(炎症性浮腫) |
照射した多くの患者様に見られる症状です。 大抵は時間の経過と共にすぐに治まります。 |
毛嚢炎 |
照射した箇所に白いニキビのようなものや赤いブツブツができる症状です。 |
火傷(やけど) |
毛根組織を破壊する際の温度が、必要以上に高いと起こる可能性があります。 |
打ち漏れ |
照射ミスにより部分的にヒゲが残ってしまう状態です。 |
泥棒ヒゲ |
照射後、一時的にヒゲが濃く見える症状です。 |
増毛化・硬毛化 |
照射を行った部位の毛が逆に濃くなったり、太くなったりすることです。 |
6-2.リスクを回避するためのケア方法
ヒゲ脱毛を安全に、かつ十分な効果を発揮するためには、肌の手入れが不可欠です。
ここでは、脱毛中に行っておきたいケア方法をご紹介します。
照射した当日は入浴・激しい運動・過度なアルコール摂取は控える
照射後はレーザーにより皮膚がダメージを受ける事で若干の熱を帯びた状態になっております。
そのため、さらに体温を上げてしまうと、照射による赤みやヒリヒリ感を増加させる危険性があります。
日焼けに注意する
脱毛機は黒色に反応するため、日焼けをしてしまうと、次回の照射ができなくなる可能性があります。
脱毛期間中は日焼け止め等でしっかりと対策を行うことが大切です。
保湿を心がける
照射を行うことで、照射部位の水分が奪われ、肌が乾燥状態となりやすくなります。
乾燥している期間は皮膚の表面が硬くなり、毛が抜け落ちるのを妨げてしまう可能性もあります。
7.まとめ
いかがでしたでしょうか?
ヒゲ脱毛は選択する脱毛方法で発揮する効果に大きな差が生じます。
●しっかりとヒゲ脱毛の効果を実感したい、永久脱毛をしたいなら「医療レーザー脱毛」「針脱毛」
●一時的にヒゲ処理を楽にしたいなら「エステ脱毛」「家庭用脱毛機」等
自分に適切な脱毛方法や回数やデザインを選び、しっかりケアを行えば、ヒゲ脱毛の効果は確実にあるものです。
ヒゲ脱毛で誰でも手間いらずのキレイな肌を手に入れられます。
ぜひ参考にしてみてください。