ヒゲ脱毛後は、ヒゲ剃りの手間が省けて楽になるといった広告などを目にすることが多いと思います。
しかし、ヒゲ脱毛を受ける上で肌荒れを起こしたり、肌荒れがしやすくなるといった口コミなどをみて不安を抱いている男性も多いのではないでしょうか。
また、肌荒れをしているが、ヒゲ脱毛を受けることができるのかと疑問を抱いている男性もいるでしょう。
そもそも、肌荒れとは、一般的に皮膚のキメが乱れて不快なトラブルが出ている状態のことを「肌荒れ」と言います。男性に起こりうる主な肌荒れの症状を挙げてみました。
・カミソリ負け ・ニキビ・吹き出物 吹き出物・・思春期のニキビとは違い、肌の乾燥やターンオーバーの乱れが原因になり、古い角質がはがれ落ちずに皮膚の表面に蓄積し、主に口周りやフェイスラインに発症するのが特徴 ・カサつき ・毛穴の開き ・皮膚炎 ・かゆみ |
ヒゲ脱毛中は、その日の肌の状態や体調によって、肌トラブルが起きてしまうことがあります。
肌荒れについての知識を身に着けたところで、ヒゲ脱毛の方法を簡単におさらいしましょう。
ヒゲ脱毛には、医療レーザー脱毛、ニードル脱毛(針脱毛)、エステ脱毛(光脱毛・フラッシュ脱毛・IPL脱毛)、家庭用脱毛器の4つの方法があります。
効果は大きく分けて、「永久脱毛」「一時的な減毛」の2つがあり、それぞれ脱毛完了までにかかる期間や金額が異なります。
効果 | パターン | ヒゲ脱毛の方法 |
永久脱毛 | プロに任せる | 医療レーザー脱毛 |
ニードル脱毛(針脱毛) | ||
一時的な減毛 | エステ脱毛(光脱毛・フラッシュ脱毛・IPL脱毛) | |
自分で行う | 家庭用脱毛器 |
ヒゲの脱毛方法について詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。
【早見表付き】スグ分かる!あなたのニーズに応じたヒゲ(髭)脱毛方法4選
この記事では、ヒゲ脱毛において発生しやすい肌荒れや、リスクへの対処方法について解説していきます。
目次
1.ヒゲ脱毛で肌荒れのリスクが高まるってホント?
ヒゲ脱毛には、毛嚢炎と乾燥のリスクが高まります。
この二つの肌荒れの原因と適切な処置方法をご紹介します。
1-1.毛嚢炎
毛嚢炎・・毛根を包んでいる毛包が細菌感染を起こし、ニキビのようなブツブツが肌に現れる皮膚炎です。
原因の一つとして、皮膚にはバリア機能が備わっているのですが、光やレーザーを照射した際に発生する熱でそのバリア機能が低下してしまいます。
バリア機能が低下した毛穴に菌が侵入すると、異物として認識されて炎症(毛嚢炎)を引き起こしてしまうとされています。
見た目は赤く腫れ、ブツブツとしているので、ニキビと間違う方も多いですが、厳密にはニキビとイコールではありません。
中には、症状が悪化し、中心に膿が溜まって、痛みやかゆみを伴う場合もありますが、症状が軽度であれば、2~3日程度で自然に治ることが多いです。
ヒゲ脱毛後は、炎症を起こさないためにも、カミソリや毛抜きを使用した自己処理は控え、肌を清潔に保つことが大切です。
症状
▪ニキビのような赤いブツブツができる
▪膿が溜まる
▪かゆみや痛みを伴う
肌が弱いからというだけでなく、体調やアフターケアの仕方など原因はさまざまで、症状には個人差があるようです。
1-2.乾燥
ヒゲ脱毛は熱エネルギーで毛根にダメージを与えていくため、脱毛直後は肌の水分量が減少しやすい状態となり、乾燥のリスクが高まります。
そのため、ヒゲ脱毛後は保湿がとても重要になります。
この保湿に関しては難しく考える必要はなく、市販品の化粧水と乳液であれば大丈夫です。
また脱毛前に肌が乾燥していると、施術時に火傷を起こしてしまうリスクも上がりますので、少なくとも脱毛期間中は保湿を徹底的に行いましょう。
症状
▪かさつく
▪つっぱる
▪粉がふく
秋から乾燥が厳しくなる冬にかけては、外気も乾燥していますが、暖房が効いた室内はさらにカラカラの状態なので、保湿ケアが重要です。
2.ヒゲ(髭)脱毛で肌荒れが改善される?
自己処理によるヒゲ剃りが原因の肌荒れは改善します。
では、もうすこし具体的にどのような改善が見られるのでしょうか。
2-1.ヒゲ剃りによる肌トラブルがなくなる
ヒゲ剃りは、誤って深剃りをしてしまったり、仕事上毎日ヒゲを剃らなければいけない人や肌が敏感な人は肌荒れを起こすことがあります。
しかし、ヒゲ脱毛をすることで、ヒゲ剃りの頻度が減り、深剃りやカミソリ負けだけでなく、青ヒゲ※1などの肌荒れも改善に向かっていくと思われます。
ですが、冒頭でご紹介した各方法は効果をはじめ、痛み、副作用など異なってきます。
毎日ヒゲを剃らなくてはいけない人、ヒゲ剃りから解放されたい人は、毛を生やす元となる毛根を断ち切る永久脱毛※2を選ぶことをおすすめします。
※1 青ヒゲに悩むメンズたちへ告ぐ!今日から実践できる青ヒゲ対策法6選を紹介
※2 どんなムダ毛の悩みにも応える!?話題のメンズ永久脱毛を徹底解説!
2-2.毛穴が目立ちにくくなる
乾燥や加齢によるたるみによって、毛穴を皮膚が支えきれなくなり、ゆるむことで毛穴が大きく開いてしまうことが、毛穴が目立つ原因とされています。
また、 毛穴から毛が生えている状態だと、毛穴は常に開いた状態となり外気からの汚れが毛穴に入りやすくなっています。
さらに、きちんと手入れができていないと、毛穴の周りの皮脂と外気からの汚れが混ざり、角栓となって毛穴を塞いでしまい、黒ずみとなってしまいます。
ヒゲ脱毛をすることによってヒゲがなくなると、毛穴の広がりがおさまり引き締まります。また、ヒゲが無くなることで、化粧水や乳液などの保湿剤の浸透力が上がり、スキンケア成分が効率よく浸透していくプラスαの効果も期待できます。
2-3.ヒゲがなくなることで清潔さを保てる
アメリカの微生物専門家が、複数人の男性のヒゲに綿棒を当てて細菌の付着具合を調査した結果、最も多く付着していた人の場合、便器や便座に付着しているのと同レベルの細菌が付いているということが判明しました。
この方について専門家は「今に病気を引き起こしますとは脅しませんが、もしも水からその量の細菌が検出されたとしたら、間違いなく回収となるレベルです」と述べています。※3
毎日ヒゲをきれいに洗ったとしても、皮脂の汚れや汗と交じり、衛生面ではあまりよい状態ではありません。
ヒゲを永久脱毛をしてしまえばヒゲ自体が生えてこなくなるので、ヒゲに菌が付着することもありません。
また、ヒゲが生えている男性でニキビや吹き出物がよくできるという人は、ヒゲ脱毛で顔を清潔に保つことで、できにくくなることも期待できます。
※3 ヒゲは「予想以上に不潔」便器ほどの細菌がいる例も 米研究者
http://news.livedoor.com/article/detail/10082561/
3.肌荒れしているとヒゲ(髭)脱毛はできないの?
医療レーザー脱毛、エステ脱毛(光脱毛・フラッシュ脱毛・IPL脱毛)、家庭用脱毛器は毛の黒い色素に反応して脱毛する方法なので、初期の肌荒れであれば脱毛は可能です。
ニードル脱毛(針脱毛)は、毛穴一本一本に対して施術を行っていくため、肌荒れしている箇所を避ければ、脱毛は可能です。
しかし、化膿しているニキビや極度の乾燥肌の場合は、施術が難しいと言われることもあります。
また、医療クリニックでヒゲ脱毛をする場合は、万が一、肌トラブルが起こっても、医師が診察をして薬を処方してくれるので心配はありませんが、脱毛サロンの場合は医師が常駐していないため処置が行えません。不安がある場合は、医療クリニックでヒゲ脱毛を行うことをおすすめします。
3-1.化膿ニキビがある場合は要相談
顔にできるニキビについてですが、数がそこまで多くなく、炎症を起こしていないニキビであればヒゲ脱毛は可能です。
ヒゲ脱毛できるニキビの状態
数がそこまで多くなく、ポツポツと出来ているニキビであれば、照射は可能です。炎症や化膿を起こしているニキビが数ヵ所程度であれば、避けて照射を行います。
ヒゲ脱毛ができないニキビの状態
炎症または化膿を起こしているニキビが広範囲にわたり出来てしまっている場合は、炎症が悪化してしまう可能性が高いため、照射を見送る場合もあります。
クリニックやサロンによっては、予約日当日に照射できないと判断された場合、コース1回分が消化されてしまうところもあるので、自分で判断ができない場合は、前もってクリニックやサロンに相談しておくと安心でしょう。
3-2.極度の乾燥肌はやけどのリスクが高まる
画像※4 のように肌の角質がうろこ状になって乾燥している状態だと施術を見送られるケースが多いです。
極度に乾燥した肌にニードルや光、レーザーが当たると痛みを強く感じやすくなったり、さらに肌の乾燥を悪化させてしまったりすることがあるからです。
施術を受ける直前だけでなく、習慣的な保湿が必要となります。
※4 かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき
https://ameblo.jp/rik01194/entry-12230417818.html
4.ヒゲ(髭)脱毛するなら、医療脱毛?ニードル脱毛?エステ脱毛?家庭用脱毛器?
冒頭でも少し触れましたが、実際にヒゲ脱毛をするのならどの方法が良いのか気になりますよね。
そこで、それぞれの方法をわかりやすくポイントをお伝えします。
4-1.医療脱毛は広範囲の永久脱毛が可能
医療レーザー脱毛は、医療機関でしか行えない脱毛法で、強力なレーザーを皮膚に照射します。
レーザーが黒い毛に反応して、熱を通じて毛の生える元である毛根を破壊していきます。
広範囲のムダ毛を一気に脱毛することができ、永久脱毛効果が得られる脱毛法です。
しかし、黒い毛に反応をして毛根を破壊していくため、白髪には脱毛効果が得られないのがデメリットです。
4-2.ニードル脱毛は白髪でもとり逃さず永久脱毛が出来る
ニードル脱毛(針脱毛)は、毛が生えている毛穴一本一本に長さ5mmほどの専用の針を刺し、電流を流して毛根を破壊していく脱毛法です。
毛穴に針を刺していくので、唯一白髪にも脱毛効果を与えられる方法であると言われています。
しかし、繰り返し針を刺していくので、長時間痛みに耐える必要があり、膨大なお金と時間がかかります。
また、ニードル脱毛(針脱毛)は、医療行為にあたるので本来は医療機関でしか受けられません。しかし、医師のいないエステサロンなどで取り扱っているところも多くあるのが現状です。
4-3.エステ脱毛は自己処理の手間が省ける
エステ脱毛(光脱毛・フラッシュ脱毛・IPL脱毛)は、皮膚に光をあてることで、毛根を弱らせ、一時的に脱毛効果を得る方法です。
一時的な脱毛ではありますが、しばらく通えば、毛が生えてくるペースが遅くなり、自己処理の回数がグンと少なくなります。
光脱毛器の見た目は医療レーザー脱毛に似ていますが、エステサロンは医師が常駐していないので、毛根の破壊はできません。
※ 一般社団法人日本エステティック振興協議会 (http://esthe-jepa.jp/depilation/)
日本スキン・エステティック協会 (https://www.jsa-cpe.org/public/static/press/mechanism_laser/imgs/practical_skill_theory.pdf)
脱毛は医療行為に当たるため、医師が在中しないエステサロンなど、医師法に違反している可能性があり、非常にグレーゾーンであるといわれています。
上記のことを踏まえて、きちんと効果を求めるのであれば医療機関での脱毛をおすすめします。
第1 脱毛行為等に対する医師法の適用
以下に示す行為は、医師が行うのでなければ保健衛生上危害の生ずるおそれのある行為であり、医師免許を有しない者が業として行えば医師法第17条に違反すること。
(1) 用いる機器が医療用であるか否かを問わず、レーザー光線又はその他の強力なエネルギーを有する光線を毛根部分に照射し、毛乳頭、皮脂腺開口部等を破壊する行為
出典:https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/anzen/kyougikai/h15/documents/131109-a.pdf
4-4.家庭用脱毛器は好きなタイミングで行える
エステ脱毛と同様に、皮膚に光をあてることで、毛根を弱らせ、一時的に脱毛効果を得る方法です。
サロンで扱っている脱毛器よりも、パワーが弱く設定されており、毛根の破壊ができないため、永久的な脱毛効果はありません。
しかし、エステサロンやクリニックに通うのが面倒な人でも自宅で手軽に光脱毛が行えます。
5.まとめ
いかがでしょうか?ヒゲ脱毛には肌荒れのリスクがあること、初期の肌荒れならヒゲ脱毛が行えるということをお分かりいただけたかと思います。
また、エステ脱毛や家庭用脱毛器は医療レーザー脱毛やニードル脱毛と比較をすると肌への負担は少ないですが、肌荒れを起こしてしまう可能性があります。
エステ脱毛は医療機関で行われている施術ではないので、万が一、肌荒れを起こしてしまった場合の処置が行えません。
不安な人は、アフターケア保証を設けている医療クリニックで施術を受けることをおすすめします。
ヒゲ脱毛期間中は、化粧水や乳液などで保湿をすることで、肌荒れ対策につながりますので、徹底して行うと良いでしょう。