「毎朝ヒゲ剃りをしているのに、夕方には生えてくる」
「体毛が濃いから、人から不潔に思われていないだろうか」
このようにヒゲや体のムダ毛に対するコンプレックスを感じたことはありませんか?
実は、ムダ毛を脱毛することで、これらの悩みの解消が期待できます。
脱毛の中でもクリニックで行われる脱毛は、医療脱毛と呼ばれており、永久脱毛効果があります。
そもそも男性には、「脱毛」というものに馴染みがないかもしれません。
そこで、この記事ではメンズ脱毛で失敗しないための8つのポイントをご紹介します。
脱毛を検討する上で、ぜひ参考にしてください。
目次
1.メンズ脱毛の効果
医療脱毛には永久脱毛効果があると言われています。
永久脱毛効果があるのは、毛穴にある発毛に関わる細胞(発毛細胞)を破壊することができるからです。
発毛細胞とは発毛の指令を出す毛乳頭細胞と毛を生成する毛母細胞のことであり、医療脱毛はこれらに熱を与えることで破壊します。
この細胞を破壊する行為は法令で医療行為と定められており、クリニックのみでしか実施することが出来ません。
以下の写真は、男性の医療レーザー脱毛を専門に扱っているメンズリゼ(https://www.mens-rize.com/)で施術を受けたヒゲとすね毛の症例の一例です。
※肌質や毛質によって脱毛効果には個人差があります。
【ヒゲ】
メンズリゼヒゲ全体脱毛セット
施術内容:熱破壊式YAGレーザー
料金:91,800円(5回)
副作用(リスク):毛嚢炎など
【すね毛】
メンズリゼ足全体脱毛セット
施術内容:蓄熱式ダイオードレーザー
料金:¥119,800(5回)
副作用(リスク):増毛・硬毛化など
2.メンズ脱毛の方法
医療脱毛には2つの脱毛方法があります。
それは医療レーザー脱毛とニードル脱毛(針脱毛)です。
医療レーザー脱毛とニードル脱毛はともに、発毛細胞を破壊するため永久脱毛効果があります。
この章ではこれらの仕組みと特徴についてご紹介します。
※以下の表の内容はあくまで相対的な目安です。
医療レーザー脱毛とニードル脱毛の違い | ||
医療レーザー脱毛 | 脱毛方法 | ニードル脱毛 |
少ない | 施術回数 | 多い |
安い | 値段 | 高い |
痛い | 痛み | 非常に痛い |
2−1.医療レーザー脱毛
医療レーザー脱毛の仕組み
医療レーザー脱毛はメラニン色素(黒色)に反応する特殊なレーザーを使用します。
このレーザーが毛に反応し、光エネルギーが熱エネルギーに変換され、毛根にある発毛細胞を破壊します。
これによって永久脱毛効果を与えます。
医療レーザー脱毛の概要
特徴 |
・広範囲のムダ毛を短時間で処理することができる ・少ない施術回数で脱毛を進めることができる ・白髪や産毛、ホクロから生えている毛には脱毛効果を与えられない ・日焼けや色素沈着した肌への火傷などの危険性がある |
以下の項目は、男性の医療レーザー脱毛を専門に扱っているメンズリゼ(https://www.mens-rize.com/)を具体例としてご紹介しています。
施術時間 | |
ヒゲ | 30分~ |
上半身 | 90分~ |
下半身 | 90分~ |
施術回数/施術期間 | |
ヒゲ | 5回/約1年 |
全身 | 5回/約1年半 |
値段 | |
ヒゲ全体脱毛セット | 91,800円 |
全身脱毛 | 276,000円 |
痛み | |
ヒゲ | とても痛い ★★★★☆☆ |
全身 | 痛い ★★★☆☆☆ |
◯特徴
医療レーザー脱毛はレーザーを肌の表面に照射して脱毛を行うため、1回の施術で広範囲のムダ毛を短時間で処理することができます。
そのため、ニードル脱毛と比べると少ない施術回数でムダ毛を薄くすることができ、脱毛期間も短くて済みます。
メラニン色素に反応するレーザーを使用しているため、脱毛効果を与えにくいムダ毛があります。
それは、白髪や産毛、ホクロから生えている毛です。
白髪や産毛はメラニン色素量が少ないため、レーザーが反応しずらいと言われています。
ホクロはレーザーが反応しすぎて火傷(やけど)を起こす可能性が高いため照射を断られることがあります。
日焼けや色素沈着した肌も同様に火傷を起こす可能性が高いため、照射を断られることがあります。
◯施術時間
広範囲のムダ毛を短時間で処理することができるため、ヒゲ全体を施術するのにかかる時間は約30分です。
上半身と下半身でも2~3時間程度で施術できます。
◯施術回数/施術期間
5回程度施術を受けることでムダ毛が薄くなったと感じることがほとんどです。
部位によって毛周期(ケアサイクル)が異なるため、施術期間が異なります。
毛周期については3章にて詳しく説明しています。
◯値段
医療レーザー脱毛は基本的に部位ごとに施術を行い、値段は施術部位と施術回数によって決まります。
部位とはヒゲや全身などです。
これらをさらに細かくすると、あご下や胸、太ももなどに分かれます。
<部位の例>
出展:https://www.mens-rize.com/parts/
多くのクリニックでは、「ヒゲ全体の施術5回セット」など複数回施術で脱毛プランを設定していることがほとんどです。
◯痛み
医療レーザーには細胞を破壊するほどの刺激が伴うため、痛みが生じます。
特にヒゲは1本1本が濃く、密集しているため他の部位に比べ痛みを強く感じやすい箇所と言われています。
クリニックでは麻酔を使用することができ、痛みについて対策することができます。
痛みが心配な場合は使用してみるのも良いでしょう。
2−2.ニードル脱毛(針脱毛)
ニードル脱毛の仕組み
ニードル脱毛は毛穴のひとつひとつに針(ニードル)を挿して、毛根にある発毛細胞(毛乳頭細胞・毛母細胞)に直接電気を流し、破壊することで永久脱毛効果を与えます。
ニードル脱毛の概要
※下記の表はあくまで目安であり、効果を保証するものではありません。
特徴 |
・毛穴ひとつひとつを手作業で処理していくため、施術するのに時間がかかる ・白髪や産毛、ホクロから生えている毛に脱毛効果を与えられる ・日焼けや色素沈着した肌にも施術できる |
施術時間 | |
ヒゲ | 約40時間 |
施術回数/施術期間 | |
ヒゲ | 15回/約2年 |
痛み | |
ヒゲ | 非常に痛い ★★★★★★ |
全身 | とても痛い ★★★★☆☆ |
◯特徴
ニードル脱毛は手作業で毛穴のひとつひとつを処理していくため、効果的に永久脱毛効果を与えることができます。
しかし、手作業で処理を行うため施術に時間がかかってしまいます。
そのため、1回の施術では局所的な箇所のみ処理することをおすすめします。
広範囲のムダ毛を処理しようとしても、その範囲を小分けにして、1箇所ずつ処理していくことになるため、医療レーザー脱毛に比べると施術回数が多くなってしまいます。
それに伴い、脱毛が完了するまでの期間も長くなってしまいがちです。
ニードル脱毛は、レーザーを使用しないため、白髪や産毛、ホクロから生えているムダ毛にも脱毛効果を与えることができます。
そのため、日焼けや色素沈着した肌にも同様に脱毛効果を与えられます。
◯施術時間
ニードル脱毛は毛穴一つ一つを手作業で処理していくため、医療レーザー脱毛と比べると時間がかかってしまいます。
ヒゲ全体を処理するのに約40時間必要だと言われています。
◯施術回数/施術期間
1回の施術で局所的な箇所のみを施術していくとなると、広範囲のムダ毛を処理しようとすると施術回数も多くなります。
それによって施術期間も長くなってしまいます。
◯値段
ニードル脱毛は主に施術時間によって、値段が決まります。
ヒゲだけでも2~3万本あると言われています。
筆者が体験したところ、1分間に10本程度施術することができました。
そのため、ヒゲ全体を脱毛するだけで40時間ほど必要であり、100万円以上かかることになります。
ニードル脱毛は時間・費用の観点から広範囲の部位を施術するには適しませんが、医療レーザー脱毛で脱毛出来なかったムダ毛を処理する方法として選択するのが良いでしょう。
◯痛み
ニードル脱毛は毛穴に針を挿し、細胞を破壊するほどの威力の電気を流すため、医療レーザー脱毛より強い痛みが生じます。
クリニックでは麻酔を使用することができ、痛みを軽減することができます。
痛みが心配な場合は使用しましょう。
3.メンズ脱毛の施術回数・施術期間
脱毛によって、ムダ毛を薄くなる程度にまで減らしたり、ツルツルにまで無くすには複数回の施術を受ける必要があります。
複数回受ける必要があるのは、毛周期と脱毛の仕組みが関係しています。
毛周期とは、体毛が成長して抜け落ちる周期のことを言います。
具体的に毛周期には「成長初期」「成長期」「退行期」「休止期」があります。
脱毛で脱毛効果を与えられるのは、毛と発毛細胞が繋がっている成長初期と成長期の毛のみです。
この成長初期と成長期の毛は、全体の10~20%しかないと言われています。
そのため、ムダ毛全体を薄くなる程度にまで減らしたり、ツルツルにまで無くすには施術を複数回受けなければなりません。
また、毛周期は、個人差があり部位によっても異なります。
効果的に脱毛効果を得るには毛周期に合わせて、施術を受ける必要があります。
脱毛効果は個人によって様々ですが、部位ごとの施術回数の目安をご紹介します。
医療レーザー脱毛
※メンズリゼの目安を具体例として紹介します。
ヒゲの施術回数・期間の目安 | ||
ヒゲ剃りが楽になる回数/期間 | ツルツルになる回数/期間 | |
ヒゲ | 5回/約1年 | 8回/約1年半 |
ヒゲは毛量が多く(密度が濃い)、毛の1本1本が太くて硬いため、ヒゲ剃りが楽になったと感じる程度まで薄くするには5回、ツルツルになるまで脱毛するには8回ほど施術を受ける必要があります。
6~8週間の間隔を空けて施術を行うため、脱毛期間はヒゲ剃りが楽になるのに約1年、ツルツルになるのに約1年半が目安です。
※メンズリゼの目安を具体例として紹介します。
全身の部位の施術回数・期間の目安 | ||
ムダ毛が気にならなくなる回数/期間 | ツルツルになる回数/期間 | |
全身の部位 | 5回/約1年半 | 7回/約2年 |
ヒゲ以外の全身の部位は、密度が濃かったり、毛が太くて硬いわけでもないため、5回の施術でムダ毛が気にならなくなる程度まで薄くなるでしょう。
8~10週間の間隔を空けて施術を行うため、脱毛期間は全ムダ毛が気にならなくなるのに約1年半、ツルツルになるのに約2年が目安です。
※メンズリゼの目安を具体例として紹介します。
ニードル脱毛
ニードル脱毛は医療レーザー脱毛と比べ、毛穴ひとつひとつを直接施術するため、施術に時間がかかってしまいます。
そのため1回の施術で処理できる範囲は、局所的なものになってしまいます。
ヒゲ全体を「処理が楽になる」程度まで薄くするのに、15回ほど施術を受ける必要があります。
全身をニードル脱毛で処理しようとすると、気が遠くなるほどの施術回数になってしまうため、部分的な箇所を処理するのに利用すると良いでしょう。
4.メンズ脱毛の値段
医療レーザー脱毛とニードル脱毛によって価格体系が異なります。
医療レーザー脱毛は施術回数と施術範囲によって決まりますが、ニードル脱毛は主に施術時間によって決まります。
部位ごとの平均費用をご紹介します。
医療レーザー脱毛
男性脱毛専門クリニックであるメンズリゼの料金を具体例としてご紹介します。
出展:https://www.mens-rize.com/price
ヒゲ全体脱毛セット | |
処理が楽になる(5回) | ツルツルになる(8回) |
91,800円 | 136,800円 |
全身脱毛の平均価格 | |
ムダ毛が気にならなくなる(5回) | ツルツルになる(7回) |
276,000円 | 387,600円 |
施術回数が多くなったり、施術範囲が広くなるとその分値段も高くなります。
クリニックごとに「ヒゲ全体を施術5回」や「全身を施術6回」などと、複数部位・施術回数をセットにして、脱毛プランを設定していることがほとんどです。
ニードル脱毛
ニードル脱毛は施術時間によって値段が決まります。
1分間で約600円ほどかかることが多いです。
施術者の技術によりますが、筆者が体験したところ、1分で10本ほど処理することができました。
稀に施術本数によって値段を設定しているクリニックがありますが、施術時間で値段を設定しているクリニックと比べると高額のためおすすめしません。
ニードル脱毛でヒゲ全体(約2~3万本)を「処理が楽になる」程度まで脱毛するには約40万円以上、「ツルツルになる」まで脱毛するには約100万円以上かかることがあります。
医療レーザー脱毛と比べると費用がかかってしまうので、広範囲のムダ毛を処理するのはおすすめしません。
(前述しましたが、)3章・4章からニードル脱毛で広範囲のムダ毛の脱毛を行うのではなく、医療レーザー脱毛で脱毛できなかったムダ毛をニードル脱毛で処理するのが良いでしょう。
5.メンズ脱毛の痛み
医療脱毛は細胞を破壊するほどの刺激を肌に与えるため、痛みが伴うことがほとんどです。
しかし、クリニックでは麻酔を使用することができるため、痛みを軽減させることができます。
痛みの感じ方には個人差がありますので、部位ごとの痛みをあくまで目安としてご紹介します。
※以下の表はあくまで目安であり、痛みには個人差があります。
部位別痛みの目安 | ||
医療レーザー脱毛 | ニードル脱毛 | |
ヒゲ | とても痛い ★★★★☆☆ | 非常に痛い ★★★★★★ |
全身 | 痛い ★★★☆☆☆ | とても痛い ★★★★☆☆ |
医療レーザー脱毛
医療レーザー脱毛はメラニン色素に反応するため、日焼けや色素沈着している肌にも反応してしまいます。
そのため、個人差はありますが日焼けをしていたり、色素沈着している部位は強い痛みを感じやすいです。
また、ヒゲは1本1本が太く密集しているため、レーザーが強く反応します。その分、強い痛みが生じます。
痛みの感じ方は人それぞれですが、成人男性でも冷や汗をかいてしまうほどの痛みだと言われることが多いです。
痛みが不安な場合は、麻酔の使用をおすすめします。
ニードル脱毛
ニードル脱毛は、毛穴に針を挿し電気を流すため、医療レーザー脱毛より強い痛みが生じることがほとんどです。
成人男性でも、痛みのあまり涙が出てしまうほどの強い痛みだと言われています。
痛みが不安な場合は、麻酔の使用をおすすめします。
また、施術者の技術力によって痛みの強さが異なります。
施術経験の多い施術者がおすすめです。
なぜなら、痛みが少ない針の挿し方を経験として蓄積しているからです。
カウンセリングにて、ニードル脱毛のキャリアが長い人に施術してもらえるか相談してみてください。
10年以上のキャリアがあれば、技術力があると考えて良いでしょう。
6.メンズ脱毛のメリット
男性が脱毛を受けることで期待できるメリットは大きく以下の3つがあります。
(1)コンプレックスの解消が期待できる
(2)他人からの印象UPが見込める
(3)剃毛する必要がなくなる可能性がある
この章ではこれらのメリットについてご紹介します。
(1)コンプレックスの解消が期待できる
脱毛によってムダ毛に関するコンプレックスの解消が期待できます。
例えば、剃っても剃っても青ヒゲになるという悩みを持っている方は、ヒゲ脱毛を受けることで青ヒゲを解消することができます。
夕方になるとヒゲがジョリジョリすることもなくなります。
また、腕やすね毛、胸毛が濃くて、着たい服を我慢していることはないでしょうか?
これらを脱毛することで、そういった我慢をする必要もなくなります。
脱毛を完了してしまえば、これらに悩むことはなくなります。
(2)他人からの印象UPが見込める
ムダ毛を永久脱毛することによって清潔感を得られ、人からの印象UPを見込むことができます。
女子大学生132名に行ったアンケート*3では、65.2%の女子大学生が「男性のムダ毛が気になる」と答えています。
※3
実施期間:2017年10月25日~2017年10月26日
調査方法:インターネット調査
対象者:現役大学生
有効回答数:男性109、女性132
また、人事担当者309名に行ったアンケート*4では髪型に次いで、ヒゲが「身だしなみとして整っていないと印象が悪くなる」という結果もあります。
※4
実施期間:2017年2月21日~2017年2月22日
調査方法:インターネット調査
調査対象者:現役人事担当者
有効回答数:309
これらのアンケート結果を鑑みると、ヒゲや体の体毛が無いことで、他人に与える印象が良くなることは、充分に考えられるでしょう。
(3)剃毛する必要がなくなる可能性がある
医療脱毛は永久脱毛効果があるため、ツルツルになるまで脱毛すると剃毛する必要がほとんどなくなります。
例えば、ヒゲを脱毛してしまえば、ヒゲ剃りをする必要がなくなります。
すね毛を脱毛してしまえば、夏場に半ズボンを履くために行っていたすね毛の処理も不要になります。
ムダ毛を処理する必要がなくなるため、剃毛に使っていた時間や費用を削減することができます。
ヒゲ剃りを例に挙げると、毎日のヒゲ剃りが不要になることによって毎日のヒゲ剃りの時間やカミソリ代などの費用を削減することができます。
毎日のヒゲ剃りに5分かかっていたとして、仮に20歳から60歳までの40年間ヒゲ剃りをした場合、43,800分(=730時間)もヒゲ剃りに費やすことになります。
ヒゲ剃りにかかる時間(40年間) |
1日5分×40年=73,000分(1216時間)≒2ヶ月 |
また、50円の使い捨てのT字カミソリを使用した場合、20歳から60歳までの40年間で730,000円。
刃が5000円の電気シェーバーを1年に1度買い替えた場合、20歳から60歳までの40年間で200,000円もかかっています。
T字カミソリを使用した場合、ヒゲ剃りにかかる費用(40年間) |
1日50円×40年=730,000円 |
電気シェーバーを使用した場合、ヒゲ剃りにかかる費用(40年間) |
1年5,000円×40年= 200,000円 |
ヒゲを脱毛することで、これらの時間や費用を削減することができます。
7.メンズ脱毛のリスク・副作用
脱毛は細胞を破壊するほどのダメージを肌に与えるため、リスクや副作用が発生することがあります。
医療レーザー脱毛とニードル脱毛の両方に関わるものや、どちらか一方にのみ発生するものがあります。
7−1.リスク
人為的なものと肌や毛の反応によって発生するものがありますが、両方ともクリニックにて適切な処置を受けることで解消することができます。
毛嚢炎
医療レーザー脱毛とニードル脱毛ともに起こりうるリスクです。
施術後、毛穴が炎症を起こして白いぶつぶつができることがあります。
この白い出来物が毛嚢炎です。
見た目も症状もニキビに似ていますが、毛嚢炎とニキビは発症する原因が違います。
ニキビがアクネ菌によって発症するのに対し、毛嚢炎はブドウ球菌が原因で発症します。
毛嚢炎は、毛穴や肌を清潔に保つことで発症のリスクを軽減することが期待できます。
なぜなら、施術後の毛穴や肌は傷ついており(肌のバリア機能が弱まっている状態)、普段より細菌が繁殖しやすい環境となっているからです。
万が一、発症したとしてもニキビ対策と同じように、肌を2~3日清潔にして保てば自然となくなります。
火傷
医療レーザー脱毛とニードル脱毛ともに起こりうるリスクです。
脱毛は熱を利用するため、火傷するリスクがあります。
施術は医療従事者が行いますが、ごく稀にレーザーの出力が強すぎたり、ニードルに流す電気が強すぎて発症することがあります。
また、医療レーザー脱毛に関しては日焼けや色素沈着していると火傷を起こしてしまうリスクが高まってしまいます。
水ぶくれができ、痛みが治まらない場合は、ただちにクリニックで診察してもらい、適切な処置を受けてください。
打ち漏れ
医療レーザー脱毛で起こりうるリスクです。
打ち漏れとは、施術範囲の一部が適切に照射されず、脱毛効果を得られなかったことを指します。
上記の写真のように毛がライン状やかたまりで残っていると、打ち漏れの可能性があります。
打ち漏れを発見したときは、クリニックに連絡し、再照射をしてもらいましょう。
再照射を受けることで、打ち漏れした箇所も脱毛効果を与えられます。
増毛化・硬毛化
医療レーザー脱毛で起こりうるリスクです。
特にうなじや背中、二の腕など産毛が多い部分で起こりやすいです。
増毛化・硬毛化とは、レーザーを照射することによってムダ毛が増えたり、硬い毛が生えてくるという症状です。
原因は解明されていませんが、施術を続けることによって処理できることが多いです。
増毛化・硬毛化かなと感じた時はクリニックに相談し、増毛化・硬毛化だった場合は再照射をしてもらいましょう。
内出血
ニードル脱毛で起こりうるリスクです。
内出血とは、皮下で血管が傷つき出血することで起こる症状です。
ニードルを毛穴の深くまで挿してしまい、血管を傷つけることで発症します。
施術後、青いアザのようなものが発生した場合、内出血を起こしている可能性があります。
患部を冷やすようにしてください。
日毎に痛みや腫れが強くなったり、1週間ほど経っても痛みが引かない場合は、ただちにクリニックで診察してもらい、適切な処置を受けてください。
感染症
ニードル脱毛で起こりうるリスクです。
感染症はクリニックがニードルを患者によって使い分けることをせず、使い回すことで発症することがあります。
血管を傷つけてしまったニードルが、他の患者に使われることで発症する血液感染などがあります。
感染症を防ぐために、個人専用のニードルを販売しているクリニックを選びましょう。
7-2.副作用
リスクとは異なり、脱毛を受けることで起こる副作用もあります。
赤み
医療レーザー脱毛とニードル脱毛ともに起こる副作用です。
脱毛による刺激で、施術後肌が軽度の炎症を起こしている状態です。
濡れタオルなどで冷やすと収まることがほとんどです。
もし、数日経っても赤みが引かないようでしたら、クリニックで診察してもらい、適切な処置を受けてください。
乾燥
医療レーザー脱毛とニードル脱毛ともに起こる副作用です。
脱毛の際の熱によって、肌の水分量が低下することによって起こります。
正常な肌は水分と油分が混ざりあった皮脂膜で覆われており、これが肌のバリア機能として作用しています。
しかし、乾燥している肌は水分量が低下することでこの皮脂膜の量が少なくなっている状態です。
バリア機能が低下することで、細菌が侵入しやすくなり毛嚢炎などの肌トラブルに繋がりやすくなります。
施術後は、肌の水分量を保つために、化粧水・乳液などを使用して保湿を行いましょう。
洗顔後やお風呂上がりは特に乾燥しやすいので、洗顔後やお風呂上がりに使用すると良いでしょう。
泥棒ヒゲ
ヒゲを医療レーザー脱毛で処理した時に起こる副作用です。
泥棒ヒゲとは、施術後一時的にヒゲが濃くなったように見える症状です。
脱毛の熱によってヒゲが膨張して、透けて見えている状態です。
決してヒゲが濃くなったわけではなく、1週間ほどするとヒゲが抜け落ち、泥棒ヒゲは治まります。
8.メンズ脱毛を選ぶ5つのポイント
適切な場所でメンズ脱毛を受けないと満足のいく脱毛効果を得られなかったり、脱毛料金以外の追加料金で余分は費用を支払わなければならないことがあります。
この章では、クリニック選びに失敗しないようメンズ脱毛を受ける場所を選ぶ5つのポイントをご紹介します。
(1)男性脱毛専門クリニックか
(2)通いやすい場所にあるか
(3)肌トラブル時の対応が無償か
(4)追加料金が発生するか
(5)脱毛プラン終了後の追加施術プランがあるか
(1)男性脱毛専門クリニックか
女性をメインターゲットとした脱毛クリニックが男性も受け入れている場合もありますが、適切な脱毛を受けるには男性脱毛専門クリニックがおすすめです。
脱毛を効果的に進めるにあたって、施術者の男性脱毛に対する知識や技術、経験が重要になります。
男性のムダ毛は女性と異なり、毛が多くて太いです。
また、体もゴツゴツと骨ばっているため施術が難しいです。
そのため、男性脱毛の適切な知識・技術を持った施術者であれば、打ち漏れなどのリスクを軽減して脱毛を進められることが期待できます。
男性の患者を多く抱えている男性専門クリニックの方が男性特有の悩みや痛みにも寄り添ってくれるでしょう。
また、男性脱毛専門クリニックであれば男性看護師が施術にあたることがほとんどです。
そのため、他人に見せるのが恥ずかしい部位でも、安心して施術を受けることができます。
(2)通いやすい場所にあるか
家から近い場所や、駅から近いクリニックがおすすめです。
上記で説明した通り、脱毛は施術を複数回受ける必要があり、クリニックに通わなければなりません。
家から近かったり、駅から近かったりすると仕事帰りに寄れたりと、忙しい方でも不便なく通うことができるでしょう。
また、全国展開しているクリニックでは、同じ系列であれば、他の院からの患者の受け入れを行っていることがあります。
転勤を控えている方や転勤が多い方は全国展開しているクリニックを選ぶと良いでしょう。
(3)肌トラブル時の対応が無償か
肌トラブルが発生した際、無償で診察・薬の処方を行ってくれるクリニックがおすすめです。
脱毛による肌トラブルは誰もが発生しうるリスクです。
肌トラブルは放置しておくと、さらに悪化してしまう恐れがあります。
トラブル時の対応が無償だと、万が一肌トラブルが起こったとしても追加料金が取られないという安心感に繋がり、気軽に相談することができます。
もちろん無償だと、追加で余分な費用を支払わずに済みます。
HPや電話、カウンセリングにて肌トラブル時の対応が無償かどうか確認しておきましょう。
(4)追加料金が発生するか
脱毛料金以外の追加料金がなるべく発生しないクリニックがおすすめです。
追加料金が発生するクリニックでは、脱毛料金以外に多額の費用を支払わなければならない可能性があります。
追加料金にはカウンセリング代・キャンセル料・麻酔代・打ち漏れ再照射料・剃毛料・ニードル代などがあります。
打ち漏れの再照射にかかる打ち漏れ再照射料や、剃り残しがあった際の剃毛料は医療レーザー脱毛にのみ発生します。医療レーザー脱毛を受ける場合、確認した方が良いでしょう。
ニードル代はニードル脱毛にのみ発生します。ニードル脱毛を受ける場合は確認しましょう。
男性脱毛専門クリニックであれば、麻酔代・ニードル代以外であれば無償で提供していることがあります。
事前にHPや電話にて追加料金が発生するかどうか確認しておきましょう。
(5)脱毛プラン終了後の追加施術プランがあるか
脱毛効果には個人差があるため、脱毛プランの施術回数では満足の行く結果を得られない場合があります。
その場合、脱毛プランの施術回数終了後に、追加施術1回を都度契約・都度払いで受けられる追加施術プランを用意しているクリニックがおすすめです。
脱毛プラン終了後、さらに施術を受けたい場合、脱毛プランを再契約しなければならないクリニックもありますが、これだと必要以上の施術回数分の費用を支払わなければならない可能性があります。
しかし、追加施術プランを用意しているクリニックであれば、追加照射を受けたい回数分だけの費用で施術を受けることができ、余分な費用はかからず満足いくまで脱毛することができます。
HPや電話、カウンセリングにて脱毛プラン終了後の追加施術プランがあるかどうか確認しておきましょう。
9.まとめ
メンズ脱毛(医療脱毛)について8つの側面から解説してきました。
医療脱毛には医療レーザー脱毛とニードル脱毛があります。
医療レーザー脱毛は、広範囲のムダ毛を短時間で処理できます。
ニードル脱毛は、広範囲のムダ毛を処理するのには適しませんが、医療レーザー脱毛で処理しきれない白髪などのムダ毛にも脱毛効果を与えることができます。
それぞれの特徴を理解した上で脱毛方法を選択してください。
また、この記事ではクリニックを選ぶ5つのポイントも紹介してきました。
これらのポイントを確認することで、余分な費用を払うことなく、より良い脱毛を受けることができるでしょう。
この記事を読んで、失敗のないように脱毛を受けてください。
【参考】
医師免許を有しない者による脱毛行為等の取扱いについて
https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/anzen/kyougikai/h15/documents/131109-a.pdf
医療レーザー脱毛のメカニズム|レーザー脱毛|脱毛の知恵袋
http://www.epi.ac/about_laser_hair_removal/mechanism.html
日本形成外科学会 > 会員の方へ > 形成外科で扱う疾患 > 美容外科 > 脱毛
http://www.jsprs.or.jp/member/disease/aesthetic_surgery/aesthetic_surgery_06.html
Consumer Updates > Removing Hair Safely
https://www.fda.gov/ForConsumers/ConsumerUpdates/ucm048995.htm
脱毛できる部位|レーザー脱毛|脱毛の知恵袋
http://www.epi.ac/about_laser_hair_removal/depilation.html
Achieve permanent hair-removal | American Electrology Association
http://electrology.com/faqs-about-permanent-hair-removal/is-electrolysis-permanent.html
ヒゲの雑学 – フェザーミュージアム
https://www.feather-museum.com/zatsugaku.html
被毛と毛周期に関する基礎知識
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpan/15/2/15_104/_pdf
毛周期と脱毛の必須知識 | 東京新宿の医療レーザー脱毛ビューティースキンクリニック
https://beautyskinclinic.jp/media/hair_cycle/