「もう少し寝たいのにもう起きないと準備が間に合わない」「ヒゲ剃りをしなくて良いなら、もう少し寝ていられるのに」
こういったことを考えたことはありませんか?
実は、この煩わしいヒゲ剃りから解放される方法があります。
それは「ヒゲ脱毛」です。
「ヒゲ脱毛」と聞くと、漠然とヒゲがなくなることはイメージできるかと思いますが、それがどういったもので、どんなメリットがあるのか、具体的に考えられる方は少ないのではないでしょうか。
ここではヒゲ脱毛がどのようなものなのか、7つの側面からご紹介していきます。
ヒゲ脱毛の概要をわかりやすくお伝えいたしますので、是非ともヒゲ脱毛を知るための参考にしてください。
目次
0.ヒゲ脱毛とは
「ヒゲ脱毛」は、ヒゲを生やす発毛細胞に熱を与えることで破壊し、ヒゲの成長を阻害するものです。
毛周期(ヘアサイクル)に合わせて繰り返し施術することで、その効果を増していきます。
繰り返しの施術が必要となるため、効果の具合を確認しながら進めることができます。
そのため、ツルツルにするだけでなく、適度に薄くすることや部分的に残してデザインすることなども可能です。
毎日のヒゲ剃りを煩わしく思っている男性や、ヒゲにこだわりたい男性が、快適な生活を得るために施術を受けます。
「毛周期」についてはこちらも併せてご覧ください。
毛周期って何?毛周期への理解が効果的な脱毛になる!
「ヒゲ脱毛の仕組み」についてはこちらもご参考にしてください。
ヒゲを確実に生えなくするには?!方法や仕組みを徹底解説!
1.ヒゲ脱毛の方法
一言に「ヒゲ脱毛」と言っても、それには様々な方法があり、大きく分けると「医療脱毛」と「その他の脱毛」の2種類になります。
医療脱毛 | その他の脱毛 |
医療レーザー脱毛 | エステ脱毛 |
ニードル脱毛 | 家庭用脱毛器 |
本来「脱毛」という言葉は、発毛細胞を破壊するもののみを指します。
体の一部である細胞を破壊する行為は、医療行為として法令で定められています。
そのため、医療機関で行われる「医療脱毛」のみが発毛細胞を破壊し、ヒゲが生えることを止めることができます。
「その他の脱毛」の場合、「医療脱毛」と区別なく脱毛と誤解されてしまうことも多いですが、実際は「一時的な除毛効果や減毛効果」となります。
これらの方法は、エステサロンや家庭で行われるものなので、発毛細胞を破壊することはできず、「脱毛」の効果を得ることはできません。
あくまで一時的な効果であるため、施術を続ければヒゲの発育を抑えることができますが、施術をやめてしまうと、ヒゲの発育も徐々に元のものに戻ってしまいます。
方法が違えば仕組みや効果も変わってくるので、ここではそれらの方法について簡単にご紹介していきます。
「ヒゲ脱毛の方法」についてはコチラ
【早見表付き】スグ分かる!あなたのニーズに応じたヒゲ(髭)脱毛方法4選
「ヒゲ脱毛の種類」についてはコチラ
ヒゲ脱毛の種類は全部で6つ!各脱毛の違いと自分に合う方法の見分け方
1-1.医療レーザー脱毛
黒色にのみ反応する特殊な医療レーザーを照射し、発毛細胞を破壊する方法です。
2000年頃から主流となった脱毛方法のひとつです。
ヒゲに吸収されたレーザーが熱に変換され、その熱で発毛細胞を破壊します。
毛穴の奥底にある発毛細胞を破壊するほどの刺激を与えるので、痛みが伴うことがほとんどです。
ヒゲの場合、他の体毛よりも特に太く非常に根深いため、毛穴や皮膚への刺激が多くなり、レーザー照射の際の痛みは強いものになることが多いようです。
しっかりとヒゲをなくすことができる医療レーザー脱毛ですが、黒色にのみ反応する仕組みなため、白髪には脱毛効果を与えられません。
また、産毛などにも反応しにくい傾向があるので、注意が必要です。
医療脱毛に分類され、細胞を破壊するほどの効果を与えますが、その反面、副作用などもあります。
専門性が要求されることから、施術はクリニックで行われ、ドクターやナースなどの医療従事者が施術にあたることが法令で定められています。
充分な知識とノウハウを持った専門家が施術をするので、一定の安全性が確保されています。
1-2.エステ脱毛(光脱毛・フラッシュ脱毛・IPL脱毛)
医療レーザー脱毛と同じような、黒色に反応する特殊な光を使用し、発毛細胞にダメージを与える方法です。
エステサロンで行う方法であるため、発毛細胞を破壊できないよう、レーザーよりも出力の弱い光が使用されています。
発毛細胞を破壊できないことから、得られる効果は一時的な除毛・減毛効果です。
一般社団法人日本エステティック振興協議会でも、エステ脱毛はそのように定義付けられています。
効果が一時的であるため、施術を受けない期間が続くと、薄くなっていたヒゲが再び元の濃さに戻っていきます。
そのため、ヒゲを一時的に無くし、将来はヒゲを生やしたい場合などは有効です。
細胞を破壊する程の刺激は無いので、医療脱毛と比較すると痛みや副作用は弱い傾向にあります。
副作用などが弱い分、医療脱毛のような専門性は要求されないので、施術者はエステティシャンなどが行います。
1-3.家庭用脱毛器
エステ脱毛のように、黒色に反応する光が使用されています。
家庭で扱えるように、エステサロンで使用される光よりも更に出力が弱いものが利用されています。
こちらも得られる効果は一時的な除毛・減毛効果です。
家庭で行えるものであるため、他人の目を気にする必要がありません。
また、家庭用脱毛器を1台買えば、ヒゲ以外の部位にも使用することができるので、他の部位のムダ毛が気になった際にも使用することができます。
光の出力が弱い分、副作用なども小さいですが、リスクがゼロになるわけではありません。
副作用や肌トラブルに見舞われても、自己責任となってしまうので注意が必要です。
1-4.ニードル脱毛(針脱毛)
毛穴に専用のニードルを挿入し、微弱な電気を流すことで、発毛細胞を破壊します。
100年以上の歴史がある脱毛方法ですが、現在では実施しているクリニックは多くはありません。
医療脱毛に分類され、永久脱毛効果があります。
毛穴に電気を流すため、非常に強い痛みが伴うことがほとんどです。
毛穴ひとつひとつに作業を行うため施術時間は長く、全てのヒゲをニードル脱毛だけで施術しようとすると、膨大な時間が必要になります。
しかし、医療レーザー脱毛では脱毛効果を与えられない白髪などにも脱毛効果を与えることができます。
このため、白髪や産毛など、完全にヒゲをなくすための仕上げとして利用すると良いでしょう。
2.ヒゲ脱毛の回数
「脱毛」と聞くと1回の施術ですぐにツルツルになることをイメージする人もいらっしゃるかもしれませんが、実はそんなことはありません。
ヒゲ脱毛は多くの場合、1回の施術だけでは効果が小さく、施術の効果を実感できないことが多いようです。
ヒゲ脱毛の回数は以下のような目安となります。
脱毛方法 | ヒゲ剃りが楽になる回数 | ツルツルにする回数 |
医療レーザー脱毛 | 5回 | 8回 |
エステ脱毛 | 15回 | 25回 |
家庭用脱毛器 | 20回 | 30回 |
ニードル脱毛 | 15回 | 20回 |
※あくまで目安であり、効果を保証するものではありません。
ヒゲ脱毛が複数回の施術を必要とする理由は「毛周期」にあります。
ヒゲなど全ての体毛は日々、生えて、抜けて、また生える、というサイクルを繰り返しています。
発毛細胞を破壊しようとする場合、毛穴の中に発毛細胞が出ている時や、発毛細胞とヒゲが繋がっているタイミングなどを狙う必要があります。
このようなタイミングにあるのが、「成長初期」と「成長期」の時期です。
毛周期は毛穴ごとにそれぞれ違い、「成長初期」と「成長期」のヒゲは全体の20%程度と言われています。
この毛周期はヒゲの場合、6~8週ほどで巡るため、そういったスパンを取りながら施術を複数回受ける必要があります。
1回の施術では全てのヒゲに脱毛や除毛・減毛効果を与えることはできないため、ヒゲをより減らすためには、より多くの回数の施術が必要になります。
複数回の施術を受ける中で、徐々にヒゲが減っていくので、全てのヒゲを無くしたくない場合は、施術者とコミュニケーションを取りつつ、理想の濃さで施術を終了することができます。
「ヒゲ脱毛の回数」の詳細はコチラ
ヒゲ(髭)脱毛の回数は少なくとも5回!回数と脱毛方法の関係を徹底解明!
「ヒゲ脱毛の1回目」の経過はコチラ
ヒゲ(髭)脱毛1回目の効果を写真付き大公開!効果の程度と2回目の注意点
3.ヒゲ脱毛の値段
ヒゲ脱毛の値段は主にヒゲ脱毛の方法や、どこまでヒゲを減らすかによって左右されます。
男性の医療レーザー脱毛を専門に扱っているメンズリゼの場合、5回の施術がセットになっている「ヒゲ全体脱毛セット」が91,800円という値段で設定されています。
セットプランや単部位の値段は以下のようになります。
セットプラン・単部位 | 1回の値段 | 5回セットの値段 |
ヒゲ全体脱毛セット | 34,000円 | 91,800円 |
セレクトヒゲ脱毛3部位 | 24,000円 | 68,800円 |
鼻下 | 10,800円 | 33,800円 |
あご | 10,800円 | 33,800円 |
あご下 | 10,800円 | 33,800円 |
ほほ・もみあげ | 10,800円 | 33,800円 |
出展:https://www.mens-rize.com/parts/hige/
医療レーザー脱毛を扱っている他のクリニックでも、施術回数や部位ごとに値段が設定されています。
また、エステ脱毛も同じような料金体系です。
こちらは「一時的な減毛・抑毛」効果しか与えられないので、施術回数は多くなりがちですが、その分単価は安く設定されていることがほとんどです。
5回など、少ない回数であれば5~6万円などで受けることができますが、照射出力が低い分、ヒゲをしっかり減らそうとすると15万円ほどかかる場合もあります。
ニードル脱毛の場合は、施術時間や毛穴の数によって値段が変わるような料金体系です。
そのため、全てのヒゲをニードル脱毛だけで処理しようとすると、100万円以上かかる場合も出てしまいます。
ニードル脱毛でヒゲを処理する場合は、局所的に行うことをおすすめいたします。
家庭用脱毛器は、一般の家電と同じように、機種によって値段がかわります。
照射と照射の間隔や、照射面積、最大出力などによってグレードが変わります。
相場としては5万円前後です。
「ヒゲ脱毛の値段」についてはコチラ
スグに分かる!ヒゲ(髭)脱毛の値段を徹底比較!
4.ヒゲ脱毛の痛み
ヒゲ脱毛の痛みも、脱毛方法によって感じる強さが変わります。
ただし、痛みの感じ方には大きな個人差があるので、あくまで傾向としてお伝えいたします。
痛みの具合をヒゲ脱毛の方法ごとに変えると下記のようになります。
脱毛方法 | 痛みの具合 |
医療レーザー脱毛 | とても痛い ★★★★☆☆ |
エステ脱毛 | あまり痛くない ★★★☆☆☆ |
家庭用脱毛器 | ほとんど痛くない ★★☆☆☆☆ |
ニードル脱毛 | 非常に痛い ★★★★★★ |
医療レーザー脱毛
医療レーザ―脱毛は細胞を破壊するほどの高出力なレーザーを使用しているため、強い刺激を受けやすいです。
そのため、痛みを感じやすく、成人男性でも痛みを堪えるために汗ばむほどです。
また、黒色に反応する特殊なレーザーを使用しているため、お肌の色やヒゲの濃さによっても痛みの感じ方が変わる場合もあるようです。
日焼けなどをしているお肌はメラニン量が多いため、レーザーが過剰に反応してしまい、より多くの刺激を与えてしまうことが考えられます。
ヒゲが濃い場合は、照射範囲の中に多くのヒゲがあることになるため、より多くのレーザーがヒゲに当たることとなり、刺激を強く感じることがあります。
エステ脱毛・家庭用脱毛器
エステ脱毛や家庭用脱毛器も、医療レーザー脱毛のように、黒色に反応する仕組みなため、同様なことが言えます。
しかし、細胞を破壊できない光を使用しているため、医療レーザー脱毛より少ない痛みになる傾向にあります。
以上のことから、医療レーザー脱毛、エステ脱毛、家庭用脱毛器でヒゲ脱毛を行う場合、ヒゲが濃く、お肌が黒い人が痛みを感じやすくなることになります。
ニードル脱毛
ニードル脱毛は特に痛みが強い脱毛方法です。
毛穴に針を直接挿入し、そこに電気を流すため、非常に刺激が強いです。
痛みの対策として、医療脱毛である医療レーザー脱毛とニードル脱毛は、麻酔の使用が可能です。
麻酔を使用することで痛みを軽減することもできるでしょう。
「ヒゲ脱毛の痛み」についてはコチラ
ヒゲ(髭)の永久脱毛は痛い…最も痛い部位は○○!その理由と緩和方法をご紹介
5.ヒゲ脱毛のメリット・デメリット
ここまでヒゲ脱毛についての色々なことについてお伝えしてきました。
では、実際にヒゲ脱毛をすることで、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
メリットやデメリットをまとめると以下になります。
【メリット】
・ヒゲ剃りの費用を削減
・ヒゲ剃りの時間を軽減
・ヒゲのデザインの維持が簡単になる
・女子ウケが良くなる
・ビジネスシーンでも好印象
【デメリット】
・痛みが伴う
・肌トラブルのリスクがある
・副作用がある
メリット
ヒゲ脱毛をすればヒゲが生えてこなくなるため、ヒゲを剃る必要がなくなります。
日々のヒゲ剃りは、実は多くの時間と費用を必要とするものです。
毎朝のヒゲ剃りは、電気シェーバーやT字カミソリで行う場合、少なくとも3~5分ほどかかるでしょう。
また、T字カミソリや電気シェーバーも買い替えが必要です。
T字カミソリは使い捨てでも50円ほどかかるでしょうし、電気シェーバーの刃は5,000円ほどで1年に1度は変える必要があるでしょう。
この3~5分や50円、5,000円が、長年蓄積されるとどうなるでしょうか。
仮に20歳から60歳までの40年間で髭剃りを行った場合は以下のような数字になります。
計算式 | 合計 |
1日3分×40年 | 43,800分(730時間) ≒約1ヶ月 |
1日5分×40年 | 73,000分(1216時間) ≒約2ヶ月 |
1日50円×40年 | 730,000円 |
1年5,000円×40年 | 200,000円 |
医療レーザー脱毛の場合、ヒゲの脱毛は1回30~45分で済みます。
また、クリニックやプランをしっかり選べば20万以内に収めて、充分な効果を得ることは難しくありません。
また、ヒゲの一部を残してデザインしている人は、不要なヒゲの処理に関わる手間が省けるようになります。
他にも、ヒゲがなくなることで印象が良くなる可能性もあります。
ヒゲは、女性からもビジネスシーンにおいてもあまり好ましく思われないことが多いようです。
実際に女性や人事担当者にアンケートを取ってみました。
●男性の体毛で気になる部位はどこですか?
※実施期間:2017年10月25日~2017年10月26日
調査方法:インターネット調査
対象者:現役大学生
有効回答数:男性109、女性132
●身だしなみとして整っていないと印象が悪くなる部分はどこですか?
※実施期間:2017年2月21日~2017年2月22日
調査方法:インターネット調査
調査対象者:現役人事担当者
有効回答数:309
これだけ周囲から気にされているヒゲが無くなれば、初対面などの第一印象を良くすることもできるかもしれません。
デメリット
これだけメリットのあるヒゲ脱毛にも、もちろんデメリットはあります。
全ての脱毛方法は、お肌や毛穴に刺激を与えるものです。
刺激を受けるということは、痛みが伴い、また何かしらの肌トラブルを誘発する危険性がある、ということです。
痛みに敏感な人の場合、痛みを我慢できずに脱毛を途中で断念してしまう人も居ます。
利用者のことをしっかり考えているクリニックやエステサロンであれば、充分な痛み対策が用意されているはずです。
痛みが気になる場合は、どういった痛み対策が用意されているのかしっかり確認すると良いでしょう。
また、ヒゲ脱毛は刺激を与えるもののため、皮膚や毛穴に対してダメージを与えてしまいます。
このダメージが原因で、火傷や毛嚢炎などのリスクや、赤みや浮腫みといった副作用を伴うことがあります。
リスクや副作用にどういったものがあるのかは次項をご確認ください。
「ヒゲ脱毛のメリット」の詳細はコチラ
【ヒゲ脱毛をする6つメリット】ヒゲ(髭)脱毛はお得だった?!
「ヒゲ脱毛のデメリット」はコチラ
ヒゲ(髭)脱毛のデメリット9選!損をしない為の対策法とは?
6.ヒゲ脱毛のリスク・副作用・後悔・注意点
前項でも少しお伝えした通り、ヒゲ脱毛には様々なリスクや副作用があります。
また、得られる効果や脱毛の注意点が分かっていないと、失敗してしまうこともあります。
ここではそう言ったことについてお伝えいたします。
6-1.リスク
ヒゲ脱毛には様々なリスクがありますが、特に問題となるのは、肌トラブルについてのリスクでしょう。
ヒゲ脱毛で刺激を受けた肌や毛穴は、様々な肌トラブルを誘発する可能性があります。
ヒゲ脱毛で考えられる主な肌トラブルは以下です。
・毛嚢炎
・火傷
・打ち漏れ
・内出血
毛嚢炎
ニキビのようなものです。
ニキビの原因はアクネ菌ですが、毛嚢炎の原因はブドウ球菌です。
毛穴にブドウ球菌が溜まり、毛穴が詰まることで起こります。
ニキビと同じように、保湿などのスキンケアを行うことで解消されます。
火傷
ヒゲに与える熱量が多すぎた時に起こります。
お肌の水分量や日焼けの具合などによって、発症のリスクは変わります。
施術者は、脱毛を行うお肌の状態を確認し、適切な熱量で進めるように研修を受けますが、熱量の設定にミスがあったりすると起こりやすくなってしまいます。
家庭用脱毛器の場合、素人である自分が施術をするので、熱量の設定には充分に注意を払いましょう。
打ち漏れ
施術範囲の一部が適切に処置されなった状態です。
医療レーザー脱毛やエステ脱毛、家庭用脱毛器の場合、ライン状や塊になってヒゲが残ることが多いので、症状が分かりやすいです。
ニードル脱毛の場合は、1本のヒゲを打ち忘れてしまっても、それが打ち漏れなのかどうかわからないので、発覚することがありません。
レーザーや光の脱毛は、すぐには効果が表れないので、2週間ほど状況を見守る必要があります。
しかし、4週間をすぎてしまうと、毛周期がめぐり、新しいヒゲが生えてきてしまうので、打ち漏れの判断が難しくなってしまいます。
照射後2週間頃の状況を見て、不自然にヒゲが残っていないかを確認し、気になった場合は施術を受けた所に連絡をしましょう。
「ヒゲ脱毛のリスク」の詳細はコチラ
ヒゲ(髭)脱毛にもリスクはある!リスクの軽減方法を完全網羅
6-2.副作用
肌トラブルとは別に、ヒゲ脱毛を行うことで起こってしまう副作用もあります。
・泥棒髭
・赤み
・乾燥
泥棒髭
医療レーザー脱毛、エステ脱毛、家庭用脱毛器で起こる副作用です。
皮膚内に残ったヒゲがレーザーや光の熱で膨張することで、脱毛前よりもヒゲが濃く見えてしまうものです。
一定期間が過ぎると、ヒゲが抜けおちるので、泥棒髭も解消されます。
また、レーザーの熱によりお肌も浮腫んでいるため、普段よりもヒゲを剃るのが難しいことがほとんどです。
泥棒髭の期間は、T字カミソリや電気シェーバーなどを強く当てないように注意しましょう。
赤み
ヒゲ脱毛の熱を受けたお肌が軽度の炎症を起こしている状態です。
冷やしたタオルなどを当ててクーリングをすることで解消することができます。
赤みが数日たっても残ってしまう場合は、炎症止めの軟膏などを使用すると良いでしょう。
ヒリヒリ感が強い場合は火傷の可能性があるので、症状が気になる場合は受診をしましょう。
乾燥
ヒゲ脱毛の熱により、皮膚内の水分が奪われるものです。
お肌の水分量が減ることで、お肌が本来持っているバリア機能が弱まってしまいます。
バリア機能が弱まることで、毛嚢炎やニキビなどの肌トラブルを誘発しやすくなってしまいます。
ヒゲ脱毛後は、化粧水や乳液などを使い、お肌の保湿を心掛けましょう。
「ヒゲ脱毛の副作用」の詳細はコチラ
【メンズ版レーザー脱毛の副作用】備えておくべき予防と対処の知識
6-3.後悔
ヒゲ脱毛を行う場合、自分が求めている結果と、そのヒゲ脱毛の特徴がマッチしていないと、様々な後悔を引き起こす原因となります。
ここではそういったヒゲ脱毛の後悔についてお伝えします。
ヒゲを生やしたくなってしまった
医療レーザー脱毛やニードル脱毛を行った場合、基本的にはヒゲは二度と生えてきません。
そのため、今はヒゲが無い方が良いけど、将来はヒゲを生やしたい、と考えている場合、医療脱毛は適していません。
将来はヒゲを生やしたい場合、エステ脱毛や家庭用脱毛器など、一時的な除毛・抑毛効果を得られるものを選びましょう。
逆に、ヒゲをしっかりと無くしてしまいたい場合は、医療脱毛を受けてください。
思ったより費用がかさんでしまった
ヒゲ脱毛は、クリニックやエステサロンによって料金体系が様々です。
特にニードル脱毛やエステ脱毛は、効果を得るまで多くの回数の施術が必要になります。
1回の施術がいくらほどかを確認することはもちろんですが、複数回の施術で、それぞれ料金がどれほどかかるかはしっかり確認しましょう。
自分の確認が不安な場合は、カウンセリングなどで素直に聞いてみると良いでしょう。
「ヒゲ脱毛の後悔」についてはこちら
【ヒゲ(髭)脱毛】6つの後悔あるあると事前に確認すべきポイントを徹底解説
6-4.注意点
ここまでヒゲ脱毛のリスクや副作用、後悔などをお伝えしてきました。
では、これらを避けたり軽減するためにはどのようなことに注意すると良いのでしょうか。
得られる効果の確認
自分が希望するヒゲ脱毛が、どういった効果を与えてくれるのかを確認しましょう。
基本的にはヒゲが生えてこない「永久脱毛効果」なのか、施術を行わなくなれば徐々にもとの状態に戻る「一時的な除毛・減毛効果」なのか、この選択で得られる結果はまったく変わります。
自分の希望と、得られる効果がマッチしているか、必ず注意しましょう。
お肌へストレスを与えない
お肌のストレスを軽減するためには、保湿が必要です。
お肌は充分な水分量を確保することで、皮膚のキメが整い、正常なバリア機能を発揮します。
また、日焼けなども避けるようにしましょう。
紫外線はお肌を軽い火傷状態にしてしまうだけでなく、医療レーザー脱毛など、黒色に反応するレーザーや光を利用したヒゲ脱毛を受けられなくしてしまいます。
日々のスキンケアと日焼け対策は、ヒゲ脱毛を受ける上で必要になります。
料金体系や保証を確認する
料金体系は必ず確認しましょう。
処置料やカウンセリング料など、施術以外に費用がかかるものはあるのか、麻酔を使用する場合はいくらほどかかるのか、こういった部分はそれぞれの脱毛機関で細かく違っています。
また、万が一肌トラブルに見舞われた際、どういった保証があるのかも確認しましょう。
打ち漏れへの再照射があるのか、火傷の場合は医師が診てくれるのか、またこれらに料金はかからないのか、こういった部分は必ずカウンセリング時に確認するようにしましょう。
以上のことを注意することで、自分でも納得してヒゲ脱毛を進めることができるでしょう。
「ヒゲ脱毛の注意点」についてはコチラ
ヒゲ脱毛の注意点を完全網羅! 4つの注意点と3つの確認事項
7.おすすめは医療レーザー脱毛
では、ヒゲ脱毛を進める上で、特に適している方法はどれなのでしょうか。
ヒゲを完全に無くしたいのであれば、医療レーザー脱毛がおすすめです。
得られる効果は永久脱毛なので、ヒゲが再び生えてくることはほとんどありません。
また、施術する場所がクリニックであることもおすすめするポイントです。
仮に、万が一肌トラブルに見舞われたとしても、施術をしたクリニックで受診することができますし、施術者は医療従事者であるため、専門的な知識やノウハウを持っています。
その他にも、施術回数や料金においても、他の方法と比べて少なく済むことがほとんどです。
一度に照射できる範囲が広いため、30分~45分ほどでヒゲ全体に照射を行うことができます。
与えられる効果も「永久脱毛」であるため、徐々にヒゲを減らし、最終的には通う必要がなくなります。
1回の施術が短時間であるのに加え、永久脱毛効果を得られることで通う回数も少なくなるので、費用についても抑えることができます。
このように、一定の安全性があり、比較的に安価に、永久脱毛という効果を期待できることから、医療レーザー脱毛はヒゲ脱毛を進める上でおすすめです。
「ヒゲのレーザー脱毛」についての詳細はコチラ
ヒゲのお悩み解消!医療レーザーが叶える理想的なヒゲ脱毛を徹底解説
8.まとめ
ヒゲ脱毛の色々についてお伝えしてきました。
ヒゲ脱毛には実は様々な種類があります。
・医療レーザー脱毛
・ニードル脱毛
・エステ脱毛
・家庭用脱毛器
それぞれ、永久脱毛効果を与えたり一時的な減毛・抑毛効果を与えたりするものです。
また、どの方法であっても1回の施術ではヒゲをツルツルにすることはできません。
脱毛には「毛周期」というものが関係しているので、それに合わせて施術を行う必要があります。
これらヒゲ脱毛の方法によって、値段や痛み、懸念されるリスクや注意点など、様々なものが変わってきます。
自分の理想のヒゲを明確にし、それを手に入れるためにはどの方法が良いのか、しっかり検討した上でヒゲ脱毛に挑戦してみてください。
【参考】
永久脱毛は医療行為です|日本医学脱毛協会
http://www.epi.gr.jp/datsumo/eikyu/eikyu_ind.html
日本エステティック振興協議会が推進する美容ライト脱毛のあり方
http://esthe-jepa.jp/pdf/bdatumo_jepa.pdf
レーザー脱毛のメカニズム | 脱毛の知恵袋
http://www.epi.ac/laser/laser_mechanism.html
脱毛レーザーの仕組み|日本医学脱毛協会
http://www.epi.gr.jp/datsumo/laser/laser_ind.html
脱毛の歴史|脱毛百科|日本スキン・エステティック協会
https://www.jsa-cpe.org/epi_objects/history/
パナソニック電工技報
https://www.panasonic.com/jp/corporate/technology-design/ptj/pdf/582_03.pdf
日本形成外科学会 > 会員の方へ > 形成外科で扱う疾患 > 美容外科 > 脱毛
http://www.jsprs.or.jp/member/disease/aesthetic_surgery/aesthetic_surgery_06.html
絶縁針脱毛とは|絶縁針脱毛|脱毛の知恵袋
http://www.epi.ac/about_insulation_hair_removal/
被毛と毛周期に関する基礎知識
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpan/15/2/15_104/_pdf